こんにちは! あんどりゅーです。
いかがお過ごしですか?
今回は、物理モデリング方式のベース音源「MODO BASS 2」をレビューします。
ベース音源といえば、まず候補に挙がる定番のひとつですね。
僕は初代MODO BASSも持っていたのですが、正直なところ、そこまで出番は多くありませんでした。
ところが2を使ってみると、単にベースモデルが増えただけではなく、曲作りで使いやすい音源へ進化していると感じました。
この記事では、初代と2の違いを実際の画面や比較音源で確かめながら、初代ユーザーがMODO BASS 2へ移行する意味はあるのかを中心に見ていきます。
この記事で分かること
- MODO BASS 1と2の違い
- 追加された8モデルとパターン機能の使い勝手
- 初代と2のサウンド比較、画面、CPU負荷
- MODO BASS 2が向いている人と注意点
先に結論を言うと、僕はMODO BASS 2にしてよかったです。
特に、フレットレス/アップライトを含む22種類のベースモデルと、ベースライン作りを助けてくれるパターン機能。この2つが加わったことで、初代よりも「とりあえずMODO BASSを立ち上げよう」と思える場面が増えました。

MODO BASS 2は初代から何が変わった?
MODO BASS 2の主な進化点は、次の4つです。
- ベースモデルが14種類から22種類へ増加。フレットレスベースとアップライトベースも追加
- ピック/スラップを中心とした演奏表現の改良
- 1,500種類以上のMIDIフレーズを収録したパターン機能
- 画面表示や操作性など、ワークフローの改善
音そのものを別物にしたというより、初代の物理モデリングを土台に、守備範囲と曲作りのしやすさを広げたアップデートという印象です。
ここからは、実際に使って感じたポイントを掘り下げていきましょう。
MODO BASS 2の新機能をレビュー
まずは、MODO BASS 2になって追加された機能から見ていきます。
ベースモデルが14種類から22種類に増えた
MODO BASS 2では8種類のモデルが追加され、初代の14種類から合計22種類になりました。
これだけ並ぶと壮観ですね。ベースマニアのお宅訪問みたいです(笑)
しかも、MODO BASSは単にモデルを選ぶだけではありません。弦の本数や種類、弦高、ピックアップ、演奏位置などを調整できるので、22種類を出発点にして自分の曲へ合わせ込めます。

| モデル | 追記 |
| 従来モデル | |
| Imperial Bass | |
| Metal Bass | |
| 60’s P-Bass | |
| 70’s P-Bass | |
| 70’s J-Bass | |
| Modern J-Bass | |
| Devil Bass | |
| Bass Man 5 | |
| Rick n’ Bass | |
| Studio Bass | |
| Violin Bass | |
| Thunder Bass | |
| Japan Bass | |
| Flame Bass | |
| 追加モデル | |
| Fretless Jazz | フレットレス |
| Fretless Bass Man | フレットレス |
| Studio Upright | アップライト |
| Rockabilly | アップライト |
| Horn Bass | |
| Punk Bass | |
| Fusion J-Bass | |
| Aluminum |
フレットレスベースが追加された
今回のバージョンアップでは、専用モデルとしてFretless JazzとFretless Bass Manが追加されました。
そういえば初代にはフレットレスベースがなかったんですね(今さら気づいた(笑))。
これで、あの滑らかな立ち上がりと独特の歌い回しを持つフレットレスサウンドも楽しめます。
2時間DTMをやっていると、意外にフレットレスベースを使いたくなる場面があるんですよね。選択肢が音源内に用意されているのはありがたいです。
個人的には、シンセベースとレイヤーしやすくなったのもうれしいポイント。
フレット由来のアタックやノイズが邪魔に感じる場合でも、フレットレスならシンセベースの輪郭を邪魔しにくく、低域の生々しさだけを足しやすいです。
さらに、専用の2モデルだけでなく、通常のベースモデルもフレットレス化できます。
モデルの選択肢が増えたというより、音作りの組み合わせが一気に広がった感じです。
アップライトベースも2種類追加された
もうひとつ大きいのが、Studio UprightとRockabillyという2種類のアップライトベースが追加されたことです。
あぁ~、そうきたかって感じです(笑)。
日本ではクラシックならコントラバス、ジャズやポピュラー音楽ではウッドベースとも呼ばれる楽器ですね。
Studio Uprightはジャズなどで使いやすい素直な音、Rockabillyはスラップ奏法を生かした存在感のある音を狙えるので、同じアップライトでも役割を分けられます。
今まではアップライトが必要になるたびに「どの音源を使おうかな」と迷っていましたが、MODO BASS 2ならエレキベースからアップライトまで同じ操作感で選べます。
シンセベース以外なら、まずMODO BASS 2を開けばいい。そんな決め打ちがしやすくなりました。

1,500種類以上のパターン機能が追加された
僕にとって、いちばん分かりやすくうれしかった追加機能がパターン機能です。
ジャンル、曲のセクション、長さ、拍子などで絞り込みながら、1,500種類以上のベースフレーズを試せます。
もちろん、DAWへドラッグ&ドロップしてMIDIとして書き出せます。
完成フレーズをそのまま使うだけでなく、コード進行や曲調に合わせてノートを直したり、気に入った一部分だけを取り出したりできるのが実用的です。
DAWシンクを解除できるのが便利
もうひとつ、個人的に小憎いと思ったのがDAWシンクの切り替え機能です。
「パターンをDAWテンポに合わせるのは普通じゃない?」と思いますよね。
ノンノン。僕が気に入ったのは、そこを解除できることです。
シンクを解除すると、パターン本来の想定テンポでプレビューできます。
DAWのテンポを変えずに「このくらいの速さの曲を作ろうかな」とベースフレーズ側から発想できるんです。
フレーズを探す機能というより、曲作りのきっかけを探す機能として使える。これ、めっちゃ欲しかったんですよね。
プレビュー操作も快適!
パターンを選んで再生したあとは、上下矢印キーで次々にプレビューできます。
こういうブラウザーは試聴操作が面倒だと使わなくなりがちなので、止まらずに候補を探していけるのは大事なポイントです。
いやぁ~、小憎いところを押さえています(笑)。

MODO BASS 1と2の画面を比較
続いて、初代MODO BASSとMODO BASS 2の画面を並べて見ていきましょう。
基本構成は引き継がれているので、初代ユーザーなら大きく迷わず使えます。
MODEL
ベースモデルを選ぶ「MODEL」画面です。大枠は初代と同じですが、モデル名と外見を結びつけやすくなりました。
画面下部には新しい機能バーが加わり、鍵盤/フレット表示のレイアウトも整理されています。
見た目を大きく変えるよりも、初代の操作感を残しながら必要な機能を足した印象ですね。

PLAY STYLE
奏法関連を調整する画面です。パラメーター構成は初代に近いですが、MODO BASS 2ではピック/スラップの演奏アルゴリズムも改良されています。

STRING(Strings)
弦やセットアップを調整する画面です。通常モデルをフレットレス化する設定も、ここから行えます。

ELECTRONICS
ピックアップや回路を調整する画面です。UIは多少変わりましたが、初代と同じ感覚で音作りできます。

STUDIO(Amp/Fx)
アンプ/エフェクトの設定画面です。表記や配置に違いはありますが、基本的な考え方は引き継がれています。

CONTROL
キースイッチやMIDIコントロールの設定画面です。初代の考え方を引き継ぎつつ、項目が整理され、初期状態へ戻すボタンも追加されています。
音作りを試したあとに迷子になっても戻しやすいのは、地味ながら助かります。

MODO BASS 1と2のサウンドを比較
なんだかんだ言って、いちばん気になるのは初代との音の違いですよね。
同じような条件で簡単なフレーズを鳴らして比較してみました。
MODO BASSを立ち上げたデフォルト状態から、演奏方法だけを切り替えて録音しています。
どの音源も前半2小節がMODO BASS 1、後半2小節がMODO BASS 2です。裏では比較しやすいように軽くドラムを鳴らしています。


この比較では、Fingerモードは切り替わりが分からないほど近く、PickとSlapで少し違いを感じました。
つまり、同じモデルをデフォルトで鳴らしただけなら、初代から劇的に音が変わったわけではありません。
実際に曲の中で使うと、MODO BASS 2はピックやスラップの反応が自然になり、初代よりもトラックへなじませやすい印象です。
ただし、2の大きな価値は音質差だけではなく、モデルの追加やパターン機能まで含めた総合的な使いやすさにあると思います。
その他サウンドサンプル
操作性・画面サイズ・負荷をチェック
初代の操作感を残しつつ、使いやすくなった
MODO BASS 2は、初代よりも使い勝手がよくなったのでしょうか。
正直なところ、基本操作はそこまで変わりません。
初代ユーザーからすると「別の音源を覚え直す」というより、慣れた画面が少し整理された感覚です。
地味ながらよかったのが、奏法を切り替えるデフォルトのキースイッチ位置です。
僕の環境では、初代の「F#0/G#0/A#0」から、2では「C#0/D#0/F#0」へ一段下がりました。これによって、5弦以上のベースでも演奏範囲と干渉しにくくなっています。
初代は演奏範囲のすぐ近くにあったので、間違えて押して奏法が切り替わることがありました(僕だけ?)。
少し離れたぶん直感性は下がるものの、打ち込み時の誤操作は減らせます。
※音名のオクターブ表記は、DAWや設定によって異なる場合があります。
画面下部のフレット/鍵盤表示も使いやすくなりました。鍵盤部分を広げられるので、現在の演奏範囲やキースイッチの状態を確認しやすいです。

パターンプレビューのプルダウンも常時表示されているので、音色を選びながらすぐに演奏イメージを確認できます。
ベロシティーの反応も調整できるため、打ち込みデータを大きく直さずに演奏の強弱を合わせられるのも便利です。
派手なUI変更ではありませんが、制作中に引っかかりやすいところを少しずつ整えている印象ですね。

4K環境でも十分な大きさに拡大できる
4K画面いっぱいまで広がるわけではありませんが、実用上は十分な大きさまで拡大できます。
4Kモニターでも文字やパラメーターを確認しやすく、見づらさは感じませんでした。

CPU負荷は初代とほぼ同じ
僕の環境で計測したところ、CPU負荷は初代とほとんど変わりませんでした。
MODO BASS 2になったから急に重くなる印象はなく、初代を問題なく使えている環境なら、負荷を大きく心配する必要はなさそうです。
購入後の導入方法
Plugin Boutiqueで購入した場合を例に、導入の流れをざっくり説明します。
おまけを選ぶのも忘れないように(笑)
前回まででたまっているポイント(Virtual Cash)を使ってもいいですね😊
DAWでプラグインをスキャンします。MODO BASS 2が認識されたら完了です。
僕が導入したときはStudio OneがVST3版を認識せず、VST2版へ切り替えると見つかりました。
Studio Oneでは、VST3ファイルが標準の場所に入っていないと認識されないケースもあります。現在の環境で見つからない場合は、まずVST3のインストール先を確認してみてください。

何台までインストールできる?
僕が導入した当時は、管理画面に10回分のオーソライズが表示されていました。
ただし、現在のIK Multimediaの公式EULAでは、ソフトウェアをインストールできるのは本人が所有・管理する最大3台のデバイスとされています。
IK Product Managerでは使わなくなったPCの認証を解除できるので、PCを入れ替えながら運用できます。ライセンス条件は変更される可能性もあるため、導入時には最新の規約も確認してください。
なお、MODO BASS 2はMODO BASS 1とは別のプラグインとして扱われます。初代を使った過去の曲が、勝手に2へ置き換わることはありません。

MODO BASS 2を使って感じた注意点
MODO BASS 2は気に入っていますが、誰にでも無条件でおすすめというわけではありません。購入前に知っておきたい点もまとめておきます。
- 同じモデルをデフォルトで鳴らした音は、初代と劇的には変わらない
- 自然な演奏にするには、奏法やノートの長さなど最低限の打ち込み調整は必要
- 無料のCS版は1モデルのみで、フレットレス化やパターン関連にも制限がある
初代からの違いを音色そのものだけに求めると、アップデートの価値は感じにくいかもしれません。
反対に、モデルの守備範囲やパターン機能まで含めて「制作で使う場面を増やしたい」なら、2にする意味は大きいです。
MODO BASS 2はこんな人におすすめ
実際に使ってみて、特に相性がいいと感じた人を挙げてみます。
ベースパターンがマンネリしている人
パターン機能で、自分では思いつかなかったリズムや音の運び方に出会えます。
DAWへMIDIで持ち出して分解できるので、プリセット集として使うだけでなく、ベースフレーズの勉強にもなります。
打ち込みに時間をかけず、生っぽいベースを入れたい人
曲のスケッチなら、シンプルな打ち込みでもベースらしい芯のある音を出しやすいです。
さらにパターンを土台にすれば、僕のようなズボラな人でも(笑)、短時間でそれらしいベースラインへ近づけられます。
ベース音源を決め打ちしたい人
初代にはフレットレスやアップライトがなかったため、曲によって別の音源を探す必要がありました。
MODO BASS 2ならエレキ、フレットレス、アップライトまで同じ音源で対応できるので、シンセベース以外はまずこれと決めやすいです。


まとめ:初代より「曲作りで使いたくなる」ベース音源になった
MODO BASS 2は、初代の音を根本から作り直したというより、22種類のモデルとパターン機能によって、制作で使える場面を大きく増やした音源です。
初代を持っているものの、意外に使っていないという人ほど、パターン機能やフレットレス/アップライトの追加が効いてくると思います。
僕自身、「なんで今まで2にしなかったんだろう」と思うくらい、立ち上げる回数が増えました。
まず音や操作感を確かめたい人には、無料のMODO BASS 2 CSもあります。収録モデルは60’s P-Bassの1種類で、パターン数の削減、パターンのインポート不可、通常モデルのフレットレス化不可という制限はありますが、物理モデリングならではの反応を試す入口としては十分です。
MODO BASS 2 CSは、IK Product Managerからダウンロードできます。
MODO BASS 2の各エディションを公式サイトで確認する
一方、エレキからアップライトまで幅広く使いたいなら、やはり全22モデルを収録したMODO BASS 2が本命です。バンドサウンドを作るDTMerなら、長く使えるベース音源になると思いますよ!





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