こんにちは!レトロPCのFM音源大好きなあんどりゅーです。
いかがお過ごしですか?
わたくし、あんどりゅー。かねてより欲しかったプラグインをゲットしました。
そう、opsix nativeゲッチューです!!
opsixといえば、KORGのハードFM音源opsixのソフトウェア版。
FM音源ファンにとってはヨダレ物では?(笑)
というわけで、今回はこのopsixをレビューしていきます!
どうして欲しくなったの?
要は、PC88系の…っていうかOPN系の音を再現したかったんですよ。
DEXEDとかFM 8などのFM音源プラグインはもちろん、PhasePlant、FalconなどのFM変調のできるシンセなども使ってきました。
けど、なんか違ったり、使いにくいんですよ。

概要は?どんなプラグインなの? - opsix native レビュー –
では、opsix nativeはどんなプラグインかみてみましょう。
特徴としては…
- FM音源(オルタードFM)プラグイン
- KORGのハードシンセのopsixをエミュレート
- 6オペレーター(アルゴリズム、マトリックス両対応)
- 波形は21種類
こんな感じでFM音源フリークとしては気になる一品であります。
項目 | 内容 |
---|---|
製品名 | KORG opsix native |
リリース | 2022年3月頃(発表・提供開始)。(Gearnews.com) |
エンジン | 6オペレーターの“Altered FM”シンセ。ハード版と同一エンジン。(KORG Global) |
オペレーターモード | 5モード:FM / Ring Mod. / Filter / Filter FM / Wave Folder。(KORG Global) |
アルゴリズム | 40種類のプリセット・アルゴリズム+ユーザー作成可。(KORG Global) |
波形(オシレーター) | 21種類:Sine, Sine 12bit, Sine 8bit, Triangle, Saw, Saw HD, Square, Square HD, Additive Saw3, Additive Sqr3, Additive Tri3, Additive 12345, Additive 1+2, 1+3, 1+4, 1+5, 1+6, 1+7, 1+8, Noise S/H, Noise White。(KORG Global, マニュアルスリブ) |
ファクトリープリセット数 | 350(v2.0時点のファクトリー合計)。※ハード版の公式告知・仕様に基づく数値で、nativeも同等のファクトリーバンクを内蔵する設計。(KORG Global, KORGサポートセンター) |
形式 / 対応 | Standalone / AU / VST3 / AAX(64-bit、macOS/Windows)。(Splice, Gearnews.com) |
価格の目安 | 32,000円程度(PluginBoutique) |

外見や使い勝手は? - opsix native レビュー –
全体的にわかりやすいデザイン
opsix nativeのデザインは、とっつきやすくてわかりやすいデザインだと思います。
初見でもFM音源経験者なら、ある程度の操作はできます。
上部エリアにオペレーター。下部にはモジュレーションなどその他操作ができるエリアになっています。
つまり、上部ではFM音源の直接関係する操作、下部ではその他の機能の操作ができるっていうわけです。
(とはいえ、初心者には難しいかもですが)

タブで切り替えが多すぎ…
FM音源って一括してパラメーターを操作したいのですが、opsixはタブでの切り替えが多いんですよね。
上部のFM音源部だけでも6つのタブがあります。
これって正直鬱陶しいです。1画面で完結できるといいと思うのは僕だけでしょうか?
確かに狭い画面ではタブ切り替えが有効ですが、今や4K画面で使うことも多々あります。
特にFM音源は、横断的にパラメーターを変えたい。なおさら一括で操作したいんだなー。

FM音源だけでなく、守備範囲は広い。
oosix nativeは、波形も充実。波形を重ねてのデチューンなどもできます。
つまり、オシレーターシンセとしても使えます!
まぁ、これは最近のシンセなら当たり前ですが…
よくある「オシレーターシンセでFM音源が使える」ではなく、「FM音源なのにオシレーターシンセにもなる」って言うのが味噌。
FM音源メインで使いたい人は、前者では満足できないはず。その点でもopsix nativeの意味はあるのです!
オペレーターが一発ミュートできない
これ残念なんですが、オペレーターをワンタッチでミュート(バイパス)にできないんですよね。
FM音源の音作りでは、キャリアーを2つ使ってレイヤーすることも多いので、ミュートって結構多い操作です。
正確に言えばできるはできるのですが、プルダウンメニューに入ってからの選択なのでメンドイです。
まぁ、あとは、オペレーターレベルを下げる…って言う手もありますが、ちょっとねぇ…。
無料のFM音源プラグインDEXEDにはこの機能があり、便利でした(その他の機能は使いにくいですが(笑))
やっぱり、オペレーターをイジイジするFM音源の音作りには必須です。
はやくこの機能を実装してほしいですね。
とはいえ、Bypassがあるのはナイス。信号をスルーするので直列接続の時にいいと思います。
ただこれもメニューの下の方だから使いにくいんだよなぁ。。。

あ、ついでにオペレーターの機能もチェックしておいてください。
一発で日本語マニュアル
初心者にありがたいのが、メニューから一発でマニュアルが開ける機能📖
しかもシッカリとした日本語の説明書!
PDFなので、プリントアウトしてじっくり読むこともできすよ☺️

プリセットにテンプレートが充実。
なにげに嬉しいのが、テンプレートになるプリセットが充実しています。(下画像)
Templeteカテゴリには、30種類もあります。まずはベースとなる音を探すのが簡単にできますよ。
イメージに近い音色作りのショートカットにできます。
自分のテンプレートも作れるから、今後の制作にも役立つことはまちがいなし!

サウンドはどうかな? - opsix native レビュー –
今度はサウンド周りの感想をレビューしていきましょう。
プリセットの感想
プリセット数は300くらいなので、まぁまぁ遊べると思います(笑)
個人的には、刺さるものは少ないです。けど刺さると深い。FM音源といえばこれよね!っていうサウンドはいい感じですよ。
FM音源ってプリセットはあまり使わないですし、これで満足です。
けど、プリセットって音作りの参考になるので、ガンガン参考にしましょう!
UIがわかりやすくパラメータも把握しやすいので、音作りのリバースエンジニアリングも捗ります(笑)
FM音源は音作りしてなんぼです!
サウンドと搭載波形
気になる出音なのですが、なかなかきれいな感じですよ。
FM音源なので、TheFM音源っていう音色は強いです!
その他は平均的って印象です。
波形は豊富で23種類あります。
搭載波形見ていくと…サイン波、三角波、矩形波、ノイズ…まぁ、一通りあるかぁ。
…ん?ADDITIVE~?なるほど倍音を足してある波形ってことね。
SAW HD、SQUARE HD?…あぁ、CPUパワーを使って通常よりも高域の倍音を豊かに含んだ波形の生成か…なるほどいいねぇ。
おっ、SINE 8BITと16bitBIT!
古いデジタルシンセや8bitのレトロPCサウンドの再現にいいんじゃない??(にやり)

音作りしやすい。破綻しない感じ。
実際に音作りをしてみると、これがいい感じに仕上がります。
まぁ、タブの切替えか面倒くさかったりはしますが(汗)
FM音源といえば、モジュレーターの調整が難しいですがopsix nativeは、しっくり来ることが多い感じ。
それでも納得のいく音が出せるかといえば…それがなかなかできないのがFM音源の深いところです☺️
エンベロープが物足りない…
このシンセ、エンベロープが普通のADSRしか無いのはちょっとねー。
DX7やDEXEDぐらい細かくとは言わないけども…。
FM音源のシンセなら、もうワンポイント設定できて、最後にひと盛り上がりできるようにできたらいいなぁ。
レベルとレートを個別で制御できなくてもいいから、SPIRE並みにもうひと盛り上がりできるエンベローブは欲しかったなぁ。
まぁ、FM音源のマニアじゃないとわからないか(笑)

アルゴリズムとマトリックスに両対応!
opsixは、なんとアルゴリズムとマトリックスに両対応しています。
(アルゴリズムはDX7やPC88などで、マトリックスはFM8で採用されている)
今どきなら、マトリックスだけでも良さそうなものですが、クラシックFM音源ユーザーにも配慮してのことでしょうか。小憎いです(笑)
ていうか、アルゴリズムはDX7では32でしたが、このopsix nativeはなんと40あります!(下画像)
中でも33番以降ていうか36番以降に注目でございます!
モジュレーター信号をパラレルで繋いで、キャリアもまたパラレルでつなぐという変態仕様(笑)
たまらんです😄


その他の感想! - opsix native レビュー –
4K画面での拡大はどこまでできる?
4Kフルスケール画面での最拡大はどこまでできるのでしょうか?
opsix nativeは、あまり対応していないようです(下画像)
もうちょっとがんばってほしいところです。
ここで拡大ができれば、エンベロープ編集のしにくさも解消されると思うのですが…。

負荷は?
気になるのは、opsix nativeの負荷。ガンガン使えるかどうかですね。
StudioOneのパフォーマンスモニターで計測すると、意外にあるようです。1
とはいえ、DTM用のPCなら気にするほどではないと思います。
FM音源は軽いイメージなんですけどね。

その他の画面レビュー
本編で登場しなかった画面をレビューしていきます!









実装してほしいこと
今後実装してほしいことを考えてみました。
今までのレビューとも被りますが、改めて強調して訴えます!
(期待しているプラグインなので、開発チームに届けばいいな…)
タブの無いモード
やっぱりタブが多い!!タブがない画面または、モードを作って欲しいですね。
音色づくりって、あっちこっちのパラメーターに瞬間的にアクセスしたいですから。
特にFM音源って、さらにそういう一面が強いと思います。
だから、タブがないopsix nativeを使ってみたいです😄
エンベロープ画面の拡大と充実
先程の話に関連しますが、エンベロープ画面が小さいので拡大できるようにしてほしいです。
FM音源って、エンベロープ設定がさらに繊細だと思うんですよ。
だから、大画面でやりたいですね。
ついでに、エンベロープポイントをもう一つ作ってくれると嬉しいです(マニア向けに)
オペレーター一発ミュート
そうそう、忘れてました。オペレーターの一発ミュートお願いします。
現状は、2ステップ踏まないといけないのですが、1ステップになるだけで音色づくりのスピードは段違いになります。
お願いできませんかね??この通りm(_ _)m
(めっちゃお願いしてる(笑))
最後に
最後まで読んでていただきありがとうございます。
opsix nativeの魅力は伝わりましたでしょうか?
ハードシンセの方のopsixはあまり触ったことないのですが、opsix native触っていると欲しくなってきます。
なんていうか、やっぱFM音源好きやわ~って多幸感に包まれます(おくすりではないです(笑))
FM音源フリークにはたまらないソフトウェア音源であることは間違いないです!!
あなたのようなFM音源を極めたい人には特にオススメです!
オルタードFM音源なので、今どきのダンスサウンドなどでも使える頼りになる奴ですよ😄


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