こんにちは、プラグイン中毒のあんどりゅーです(笑)
今回も新しいプラグイン仕入れましたよ~!
その名も「Oxford Dynamic EQ」。
聞いたことありますか?
これはSonnoxのダイナミックEQなんですよ。
え?OxfordってInflatorとか見た目がレトロな画面じゃないかって?
大丈夫、今風なのでご安心ください(笑)
ダイナミックEQ専用だからつまらない…そう言う人もいるでしょう
これね意外に使えるんですよ。ここぞという時に活躍してくれますよ。
では、Oxford Dynamic EQのレビューといってみましょう♪

ダイナミックEQ – ピンポイントで音を整える賢いEQ!
まずは、軽くダイナミックEQについておさらいです。
(分かっている人は飛ばしてくださいね)
EQしたけど、微妙…って経験ないですか?
そんな時にダイナミックEQ!
ダイナミックEQは、EQにコンプの機能をもたせた賢いエフェクターです。
小さい音の時はなにもせず、スレッショルドを超えた時にだけEQを効かせられる!
それのどこがいいのって?
スレッショルドに引っかからない音は、そのままってところがいいんですよ。
EQがかかりっぱなしじゃないから、自然なEQができるってことです。
- ボーカルのピークが気になるけど、全体の質感は変えたくない
- シンセやギターの音色のニュアンスを残しつつ、気になる特定帯域をコントロールしたい
- 低域のもたつきをスッキリさせたいけど、薄っぺらくはしたくない
- 音楽的で締まったベースの音にしたい
- さり気なく躍動感を出したい
普通のEQやマルチバンドコンプを使えばいいと思うかもしれませんが、ダイナミックEQはQ値などを使って狙った帯域だけに処理がしやすいのでおすすめです。
中でもこのOxford Dynamic EQは、他のダイナミックEQと比べても、Oxfordらしい透明感と自然な動作が魅力なんです。

Oxford Dynamic EQ画面でレビュー
まず、画面を見ながらOxford Dynamic EQの使い勝手などをレビューしてみましょう!
全体
全体は落ち着いた感じです。派手な感じはありません。
少しFabfilterのPro Qシリーズを意識しているかな?とも思いますが。

ただ5バンドしかないから不足に感じる人もいるかも知れません。
今どきのEQに慣れたらそりゃそうでしょう。
だけど、ダイナミックEQ専用…マルチバンドコンプって考えたらこれくらいがちょうどいいですよ。
これより多いとやりすぎちゃいそうし。
あと、スペクトルアナライザーがちょっと荒いかな…。
普通といえば普通なんですけど、Pro Qシリーズと比べちゃうんですよね。
レスポンスは大丈夫ですよ。

下部エリア
下部では、選択した帯域の操作ができます。

左側のボタングループは、EQとサイドチェインのボタンになっています。
EQ | 帯域のオンオフ。ヘッドホンマークで帯域のプレビュー。 |
SC | サイドチェインのオンオフ。ヘッドホンマークでプレビュー。Extで外部サイドチェインのオンオフ。 |
ヘッドホンマークでの帯域プレビューもちゃんと装備しているので、探るのにいいでしょう。
ちなみにマルチサイドチェインに対応しています。対応DAWで複数のトラックからのサイドチェインはできます。(我がStudioOneは対応していないのが悔やまれます…)

コントロール部分では、EQはもちろんダイナミックEQのコンプのパラメーターも細かく対応しています。
上段がEQで、下段がコンプのコントロール。

一番上の列は、EQコントロール。その下はサイドチェインのコントロール(バーが帯域)
Stereoとあるので、L/R、Mid/Sideチャンネル別も選択できます。その辺はぬかりないですね。
(サイドチェインもチャンネルの選択があるのは素晴らしい!)
Target:は、ダイナミックEQで目標とするゲイン
Offsetは、通常の静的EQのゲイン
って感じです。慣れるま少しで手こずるかもですが、慣れましょう(笑)

下のブロックは、コンプ的なパラメーターが並んでいます。
Detectで通常のPeakや一瞬だけ反応するOnsetsが選択できます。普通はPeakで。トランジェントやスタッカート、歯擦音に反応させる時はOnsetsが役に立ちます。
Trigerのモードも面白い!
Aboveでスレッショルドを超えると反応する普通のコンプの動作。
Belowでスレッショルドを下回ると反応する…つまりアップワードコンプレッションもできるってわけです!
(Waves MV2みたいなのね)
ターゲットとオフセットによってエクスパンションもできるので、使い所はたくさん考えられますね!
EQカーブの3種類1と多くないですが、ローシェルフなどでもダイナミックEQになります。
(Pro Q3ではできなかった。Q4はできるっぽいですね)
やっぱりダイナミックEQ専用プラグインにはその理由があるっていうわけですね。
Oxford Dynamic EQを実際に使ってみて
少しアナライザーが荒いかな?
気になったのは、アナライザーの波形。
ちょっと荒い気がする。
レスポンスは問題ないけど、Pro Qシリーズみたい滑らかな波形だといいなぁと思いました。

Oxford Dynamic EQのその他レビュー
4Kでの最拡大はどこまでできるかな?
では、4Kで再拡大がどこまでできるかみてみましょう!(スケーリング100%)
ん…これは?(下画面)
いや、これでも限界なんです(汗)
旧画面のOxfordならわかるけど、新し目なんだからもうちょっとがんばってほしかった…。

負荷はどれくらいかな?
では、負荷はどのくらいでしょうか?
おっとまぁまぁありますね。
やっぱり、単なるEQやコンプというわけではないので負荷はそれなりにありそうです。
非力なPCで各トラックに挿入っていうのは難しいのかもですね。

オーソライズやライセンスは?
このプラグインのオーソライズはiLokで管理します。
iLokの管理ソフトは無料なので、初めてでも大丈夫でしょう。
プラグインのダウンロード、インストール完了後のDAWの初回のプラグインスキャンで、






最後に
ダイナミックEQ専用プラグイン??いるかなぁ?っていうそこのあなた!
餅は餅屋なのでダイナミックEQは、Oxford Dynamic EQに任せてみては?
ダイナミックEQとEQを使い分けるとミックス画面をパッと見た時に把握しやすいというメリットもあります。
正直、僕がこのプラグインに魅力を感じている最大の理由は、ベースが抜群にしまるからです。
ローシェルフでダイナミックEQするとこんなに気持ちいいベースになるんだ…って快感を知ってしまったから(笑)
あとは、LチャンネルをサイドチェインにRチャンネルをダイナミックEQ…とかマニアックな使い方もできて、自分だけの必殺技を作るのに抜群にいいですよ。
ダイナミックEQってこんなに使えるんだってことを発見させてくれたのはOxford Dynamic EQでした。
結論、あなたにはOxford Dynamic EQは、絶対おすすめしません。
僕の秘密兵器なので(笑)絶対にですよ!

- ベル/ハイシェルフ/ローシェルフの3種類 ↩︎
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