こんにちは!あんどりゅーです。
いかがお過ごしですか?
最近、Phase Plantというソフト音源を使っていて音作りがめっちゃ楽しいです!
というわけで、せっかくなのでPhase Plantのレビューさせていただきます😊
Phase Plantってなによ?
「その前にPhasePlantってなんぞや?」って?
まぁ、初見の読者さんもいるでしょう。
ということでPhasePlantってどんなシンセか簡単に紹介しておきましょう。
Phase Plantは、kiloHearts(キロハーツ)というスウェーデンのメーカーのセミモジュラーのEDMシンセプラグインです。
2019年からあるシンセなんですが、最近バージョン2に進化しました。
(3年で新バージョンは精力的ですね!)
よくSerumとかVitalとかと比較されます。
(実は、以前このメーカーのONEというシンセを使っていたのですが、かなり進化していると思いました。)
あ、このPhasePlantの強いところのひとつに幅広いジェネレーターを搭載しているところですね。
アナログオシレーターの他にSerumのようなウェーブテーブル、そして、サンプラーにノイズの4種類搭載しています。
守備範囲広いですよね!
その他にもエフェクターもモジュールが充実していたり、ルーティングの自由度が高くていろんな音が作れそうな予感です!
Phase Plant サウンドレビュー
プリセットはまずまず豊富。キャラクターは控えめ?
まずは、プリセット。その数はいくつあるのでしょうか?
ファクトリープリセット400以上あり、まぁまぁ遊べますね(笑)
触った感じEDMっぽい味付けの多いものが多いです。
サウンドキャラクターは意外に素直な感じかな?
太さや抜けが際立つということはないので、単体ではそれほどテンションは上がらないのかも。
(後述しますが、激しいサウンドも得意なんで、そういうのが好きな人には響くかもw)
プリセットは派手目なサウンドも多いです。
しかし、単体で聴かせる感じはしないです。
アンサンブル中で邪魔にならずちょうどいいくらいにしてあるのかも。
とはいえ、マクロノブを撚ると印象はかわるかもですけどね。
マクロノブを回すと楽しいプリセットは多いです😊
激しいのも得意です!
出音が素直なので少し物足りないと思ったのですが…。
Phase Plant の解説動画みてるとグロウルなどの尖った音に強いのかな?という印象になりました。
(ていうか、8割位そういう動画じゃないのか??)
なんてったってモジュレーションや攻撃系エフェクターが充実してますからね~
セミモジュラーシンセなので、CPUが許す限り無限ルーティングもできますし😊
激しいのもイケるから、クラブサウンドに良さそうですね!
4種類のジェネレーターと自由なルーティングで幅広い音作りができる!
Phase Plantって、さすがセミモジュラーシンセだけあって、ルーティングの自由度が高いのもいいです!
ルーティングが自由なだけでもなく、ジェネレーターもアナログ、ウェーブテーブル、サンプラー、ノイズが扱えます。
モジュレーターもなんと32個まで追加できます!!
モジュレーターにモジュレーターという使い方もできるので、いろんなアプローチも考えられワクワクします(笑)
エフェクターもモジュール式なので、いろいろなルーティングも可能ですよ。
個人的にはモジュレーターにモジュレーターもできるのがツボりました。
エンベロープにエンベロープやLFOを加えたりできるのは音色づくりの幅がめっちゃ広がってありがたいです。
(レトロPCゲームの音作りにはとても役立ってます(笑))
FM音源もイケる感じ?
まぁ、これだけPhase Plantいい!って言ってますが、レトロPCゲーのBGMの打ち込みメインに使ってたりするあんどりゅーです(笑)
で、その絡みでFMシンセシスのレビューもいきましょうか。
Phase Plantって、FM音源にかなり近いことができると思うんです。
(FM音源専用プラグインには叶いませんが)
新しいFM音源だけでなく、古き良き時代のFM音源もできる感じです。
普通にモジュレーターからキャリアーのPhaseにぶち込んで変調できますし。
それぞれのオシレーターにエンベローブも効かせられます。(FalconのFMと違って)
ピッチもハーモニクスで指定できたり、Hzで固定できたりするのでFM音源しやすいとおもうんですよね。
極めつけは、オシレーター自身にフィードバックできるので凶暴です(笑)
(だからグロウル系とか激しいクラブサウンドにも使われるのか?)
DEXEDとかFM8の方がFM音源そのままの音作りできるけど、操作性とかやりやすさでPhasePlantという選択肢はありですね。
サンプラーやウェーブテーブルの波形が多い!
サンプラーやウェーブテーブルの波形も充実していて、なかなかテンション上がります!
サンプラーの波形フォルダは約40、ウェーブテーブルの波形フォルダ約20弱もあるので、困ることはないかなぁ。
もちろん、サンプラーは自分の素材使えますし、ウェーブテーブルもガッツリ編集できたりします。
サンプラーの波形が多いからPCMシンセみたいにも使えるかな?とも思いましたが、そうは問屋は卸しませんでした(;・∀・)
(やろうと思えばできるでしょうけども)
そのまま使うというより、アタックとしてレイヤーして存在感を引き立たせるときに使う感じでしょうか。
エンベロープやLFOの編集も細かくできる
モジュレーションのエンベロープやLFOをパラメーターだけでなく、描き込んでのエディットもできるのがPhasePlantの魅力です。
まぁ、この機能があるシンセは他にもありますが、あるのと無いのとでは作り込みできる深さが違います。
大体はパラメーターだけでうまくいきますが、もっと踏み込んで作り込みたい時は、この機能使えます!
作ってなんぼのシンセ
プリセットで使うのもいいですが、音色を作るのが楽しいシンセだと思います。
前述のようにレトロPCゲームのBGMコピーしていて、音色をコピーしやすいシンセだなぁ~って率直に思います。
Phase Plant 使い勝手編
では、PhasePlantの使い勝手のレビュー行ってみましょ!
1画面で見晴らしがいい
PhasePlantって、なにが一番素晴らしいって、使い勝手が最高ですね。
まず、1画面で見晴らしがいいです!
タブで切り替えがあると全体の把握がしづらいからテンションが下がります。
その点、PhasePlantは全体把握がしやすくていいですね。
ルーティングやモジュレーションの関係性もわかりやすいです。
信号の流れも矢印で分かりやすくなっていますし、迷いがないので音色づくりもストレスもないです。
モジュレーション関係もこれがまたやりやすいんです。
モジュレーション元の+をクリックして、表示されるモジュレーション先の+ボタンをクリックして適用量を上下にドラッグするだけ!
確認もモジュレーションをマウスオーバーすれば、矢印付きで教えてくれます。
なんという親切設計なんでしょう!(笑)
しかも、モジュレーションのかかり方もリアルタイムにグラフィックに反映されるのでわかりやすいのもいいですね。
波形がモジュレーションでどう変わっていくのかも理解できて、これがマジで最高です!
(まぁ、SERUMとかもそうですけどね)
とにかく見晴らしがいいので、プリセットでなにやっているのか分かりやすいです。
プリセット分析もしやすいので、勉強にもなりますよ。
使い勝手はよく考えられてる
Phase Plantで音作りしていると、使い勝手をよくする工夫が凝らされているなぁ~ってよく思います。
(前述のシグナルの流れとかモジュレーションというのもそうですが)
例えば…
・OSCの複製がCtrl+クリックで簡単
・1発だけで止まるLFOでエンベロープの代わりにできるの最高
・ジェネレーターグループに名前がつけられて管理しやすい
・各モジュールは折りたたみ可能だから、狭い画面でもやりくりしやすい!
まだまだあるのですが、こんな感じに工夫が凝らされています!
だから、プリセットで鳴らすだけじやもったいない!
積極的に音作りしたくなるシンセです😁
各モジュールの設定項目がシンプルで理解しやすい
シンセの音作りのパラメーターって多ければいいと思うじゃないですか?
僕もそう思っていました。
けど、Phase Plantの音作りしていて、決してそういうわけではないなぁって考えが変わってきました。
Phase Plantってモジュールごとの設定項目が少なめなんですよね。
これがごちゃごちゃしてなくて、スッキリしているのがいいですね。
たとえば、音作りしていてベロシティーをつけたいなって思うじゃないですか。
普通は、オシレーターとかAMPのエンベロープの項目を探すのですが、ありません。
調べたところ、なんと「モジュレーションにベロシティーモジュールを追加する」とできると。
おぉ、なんということでしょう!
確かに、この方がベロシティーかかっているか。そして、モジュレーション先を見ればどこにベロシティーがかかっているか分かりやすい!
これは斬新ですね(笑)
(プリセットのベロシティーがかかっているか判断しにくいものも多々あります)
同じくノートモジュールってのもありましてですねぇ。
ノートの音の高さ(いわゆるキートラッキング)をモジュレーション元にするもので。
もちろん、普通のオシレーターとかサンプラーには初めから音程はついているのですが、それ以外のフィルターなどに使うみたいです。
つまり、各モジュールにはベロシティーやトラッキングの項目がないってことで。
このおかげでシンプルに音作りできるってわけですね。
はぇ~、よく考えられているなぁ…
エフェクターはプラグインとしても使える!
なんとPhasePlantのエフェクターモジュールは、プラグインとしても使えます(Neutronみたいですね)
内蔵プラグインとミックスのプラグインを共用できると、とっちらかなくていいのかも。
シンプルで使いやすいので、まだミックスのプラグインを持っいないDTM初心者さんにもオススメです!
ドラムキットは組めない
これは残念な点ですが、ドラムキットほ組んだり、サンプラーを鍵盤にアサインしたりといった使い方はできないようです。
(Noteモジュールで鍵盤を限定して何個もサンプラー立ち上げればできないことないと思うけど…)
そういうのは、BATTERYとかFalconに任せるしかないですね。
まぁ、Phase PlantってあくまでもEDMシンセなので、これは高望はダメダメ。
シンプルじゃなくなって、Phase Plantらしさがなくなっちゃうし。
(できるととてもありがたいけども(笑))
Phase Plant その他編
解説動画が多い!(日本語も)
シンセって使い方分からないと困りますよね?
マニュアルも英語だったりしますし※
けど、Phase PlantはEDMシンセでは有力な新興勢力らしく、Serumの2番手か3番手ってポジションらしいです(笑)
という理由もあって、解説動画は多いです👍
とは言え、海外の動画が多いですが…。
少ないですが、日本の分かりやすい動画もあるのでオススメです。
※ちなみにマニュアルはpdfではなくサイトになっているので、ブラウザの翻訳プラグインか使えるので使いやすいですよ😀
負荷
気になる負荷ですが…ピンキリですね。
なんてったってセミモジュラーシンセだし、CPU負荷が耐えられるまで無限にモジュール増やせます。
同じくエフェクターも使いまくれます。
(まぁ、その前になにやっているかワケワカメになるし、音も破綻しそうですけどね(笑))
というわけで、普段EDM作っているPCならそんなに困ることは無いと思います。
僕のPCでは気にせず使ってます。
(Ryzen 2700X/32GB)
弱いPCではプリセットによっては使い物にならないこともありそうです…
結構CPU持っていくプリセットは少なからずあるので😓
インストール方法とライセンス
では、Phase Plantのインストール方法とライセンス関係も見ていきましょう。
ダウンロードからインストールまで
※PluginBoutiqueで購入の場合。購入はこちらからできます→Phase Plant
Plugin BoutiqueのMyAcountページのPhase Plantのダウンロードボタンをクリックします。
kiloHeartsの公式ページ(英文)に飛ばされるので、E-mailアドレスとRedeemコード(シリアル?)を入力。(アカウントがない場合はアカウント登録)
メールでkiloHeartsのインストーラーのURLが届くのでダウンロードとインストールをする。
kiloHeartsのインストーラーでPhasePlantをインストールします。
お使いのDAWでプラグインのスキャンをします。認識されればめでたくPhase Plantを使えますよん\(^o^)/
サブPCでも使える!
ちなみに1ユーザー複数台インストールできます!
モバイルでもDTMしている人にはありがたいですよね😊
PhasePlantの参考になる動画
どんな人におすすめ?
幅広い音作りをしたい欲張りさんに
4種類のジェネレーターとほぼ無限に広がるルーティング…。
EDMシンセにサンプラーが入っているのってなかなか珍しいと思います。
サンプラーをジェネレーターとして使えるので、アタックにサンプラーのベルを使ったりいろいろアイデアが広がりますよね!
というわけで、音作りの幅が無限にひろがりますよ(無限は言いすぎかw)
機能とわかりやすさのバランス重視の人に
機能はたくさん欲しいけど、Falconみたいにわかりにくいのはちょっと…という人にいませんか?(笑)
そんなあなたにぜひ触ってほしいシンセがPhase Plantです!
基本はEDMシンセなんですけど、自由度の高さでFalconの競合になり得ます。
(Falconユーザーが言うんだから間違いないw)
といってもFalconほどに幅広くはできませんが、それでも十分すぎるほどの機能です。
そして、なによりもわかりやすい!!
だから、音作りシンセの相棒としてかわいがってやりたくなりますよ(笑)
【レビュー】UVI Falconは持っておくと頼もしいよね!【音源、追記あり】
FM音源好きに
そして、このPhase Plantたん、なにげにFM音源向きかもですよ(たんづけって(笑))
オシレーターから他のオシレーターのPhaseにモジュレーションできたりするので、FMチックな音を作りやすいです。
(レトロPC的なFMも似せれるっぽい)
前述しましたが、モジュールの出力を自分自身のパラメーターにモジュレーションできますし。
これってFM音源のフィードバックに近いですよね。
プリセットでも名前にFMの付いたものもチラホラありますし。
※レトロPCのPSG音源を再現を試みてるけど、綺麗すぎてこれは苦手なんだなと感じました(マニアックなネタでごめんなさいw)
Phase Plant レビューのさいごに…
というわけで、今個人的に熱いシンセのPhase Plantのレビューをさせていただきました。
かなり熱いシンセでしたよね?
ちなみにこのプラグイン遊び心も忘れていなくて、隠しゲームの「インベーダーゲーム」があるのも粋です。※
ていうか、ゲームのボタンが堂々とあるので隠してないですね(笑)
これ、おまけ程度というわけでなく、普通に遊べるので息抜きにいいでしょう。
息抜きで済まなくなりますけどねw
とにかく今、曲のコピーがんがんPhase Plantを使っています。
音を作りやすく、ストレスがないので時間を忘れてしまいますけどね(笑)
では、あなたもレッツトゥギャザー!
感想をコメントしていただけるとありがたいです\(^o^)/