
こんにちは。絶賛指ドラム練習中のあんどりゅーです!
今回は、IK Multimediaのドラム音源MODO DRUM 1.5をレビューします。
前回レビューしたMODO BASS 2のドラム版が気になって触ってみたのですが、これがなかなか面白い。
完成された派手な音を選んですぐ使うというより、生ドラムに近い素材から、自分で音を組み立てていくタイプのドラム音源という印象です。
- 生ドラムらしい素材感があり、アンサンブルに馴染ませやすい
- ドラム本体だけでなく、奏法や部屋まで細かく作り込める
- 13種類のキットと1,400以上のグルーヴを収録
- CPU負荷は大きめなので、PC環境には少し注意が必要
音作りを楽しみたい人にはかなり面白い一方、最初から完成された即戦力サウンドが欲しい人は、Addictive Drums 2などの方が早いかもしれません。
では、使い勝手や音、CPU負荷まで実際に触った感想を見ていきましょう!
MODO DRUMを試した理由
もともと同社のMODO BASSを使っていて、モデリング音源ならではの反応や音作りの面白さは分かっていたんですよね。
じゃあ、ドラム版はどうなのよ?と気になったのがきっかけです。
MODO BASS 2のついででしょって? 君のような勘のいいDTMerは……好きです(笑)
僕の本命パートはキーボードですが、以前はバンド系アニメのコピーでドラムも少し叩いていました。現在は鍵盤ドラムを練習中です。
プロドラマー目線ではなく、鍵盤で打ち込みながら、生ドラムらしい鳴り方や扱いやすさを見るレビューとして読んでもらえればと思います。

MODO DRUM 1.5の特徴をざっくり
MODO DRUM 1.5は、モーダル・シンセシスとサンプリングを組み合わせたドラム音源です。
一般的なサンプル音源のように録音済みの音を鳴らすだけではなく、シェルのサイズや材質、ヘッド、チューニング、叩く位置、スティックなどをもとに、ドラムの鳴り方をリアルタイムで作ります。
| 主な項目 | 内容 |
|---|---|
| 収録キット | 13種類 |
| グルーヴ | 1,400種類以上。DAWへMIDIでドラッグ&ドロップ可能 |
| 音作り | シェル、ヘッド、サイズ、チューニング、ミュートなどを調整 |
| 演奏設定 | 打点、スティック、キックのビーターなどを変更 |
| 空間・ミックス | ROOM、ミキサー、内蔵エフェクトを搭載 |
| マッピング | GMベースのマップや一部電子ドラム向けプリセットを収録 |
要するに、完成済みのドラム音を選ぶだけでなく、ドラムそのものと叩き方を作り込めるのがMODO DRUMの面白さですね。
CS・SE・フル版の違い
| バージョン | 収録キット | 向いている人 |
|---|---|---|
| MODO DRUM CS 1.5 | 1種類(Studio) | 無料で音や負荷を試したい人 |
| MODO DRUM SE 1.5 | 5種類 | 主要キットを絞って使いたい人 |
| MODO DRUM 1.5 | 13種類 | 幅広いジャンルで使いたい人 |
無料のCS版でも基本機能は試せるので、まず自分のPCでCPU負荷や操作感を確認してからフル版を検討するのもいいと思います。
13種類のキット別サウンドデモ!
フル版に収録されている13種類のキットを、同じグルーヴで鳴らして聴き比べてみました。名前だけでは分かりにくいキャラクターの違いを、順番に確認してみてください。


MODO DRUM 1.5の使い勝手
最初から13種類のドラムキットを使える
フル版には13種類のドラムキットが収録されています。
Silver、Brit Custom、Metalはバージョン1.5で追加されたキット。ロックやメタルだけでなく、ジャズやヴィンテージ系まで一通り揃うので、追加キットを買わなくても幅広いジャンルに対応しやすいです。


音源データはIK Product Managerからダウンロード
本体を入れただけでは、すべてのキットがすぐ使えるわけではありません。音源データはIK Product Managerから別途ダウンロードします。
未インストールのキットを使ったプリセットは正しく鳴らないので、フル版を使うなら最初にまとめて入れておいた方が分かりやすいですね。
容量もそれなりに使うため、インストール先の空き容量は事前に確認しておきましょう。

下部バーのプレビューが地味に便利

画面下部には、ベロシティー調整やパターンプレビューなど、音作り中によく使う機能がまとまっています。
- ベロシティー:DAW側のMIDIデータを触らず、試聴時の強さを変えられる
- パターンプレビュー:どの画面からでもグルーヴを鳴らしながら調整できる
キットを調整するたびにDAWを再生し直さなくてもいいので、音作りが捗ります(笑)
各画面の機能と使い方
ここからは、それぞれの画面で何ができるのかを見ていきます。
MODEL画面
立ち上げるとデフォルトで表示されるのが、ドラムキットを選ぶMODEL画面です。
13種類のキットがずらりと並ぶ見た目は、格闘ゲームのキャラクター選択画面みたいでいいですよね(笑)
ちなみにキックには、モデル元を思わせるロゴ風のMODO DRUMロゴが。
こういう遊び心、ナイスですねぇ!

CUSTOMIZE画面
次は、キットをカスタマイズできるCUSTOMIZE画面。
他のキットのエレメントと交換できます。
なお、ドラムキットをクリックすると各パーツが鳴るのはもちろん、クリックする位置によって対応する奏法で鳴りますよ。(リムショットやライドのカップなど)
しかも、鳴らすとリアルにアニメーションするのが今風でかっこいい!
(奏法によっても変わる)
EDIT ELEMENTボタンから各パーツを細かく調整できます。
ここが、物理モデリング音源の真骨頂です!
とはいえ、ドラム触ったことないと余計に混乱するかもですが(汗)


PLAY STYLE画面
次は演奏スタイルを設定するPLAY STYLE画面。
ここでは、主要なパーツの打点やスティック、キックのビーターなどをカスタマイズできます。
この画面での設定も割と肝だと思います。
ドラマーならこだわりたいポイントですよね!


ROOM画面
ドラムの反響を設定できるROOM画面。
9種類のルームから選べます。
もちろん、選んだ空間によって画面のプレビューも変わりますよ!



MIXER画面
ドラム音源では欠かせないくらい重要なMIXER画面。各パーツのレベルやパンを調整でき、ルームやオーバーヘッドはもちろん、バス単位でもまとめられます。
内蔵エフェクトもインサート形式で利用できるので、MODO DRUM内だけでもかなり突っ込んだミックスができます。
ただ、EQにスペアナがないのは、ちょっと不完全燃焼です。



GROOVES画面
いわゆるリズムパターン機能のGROOVES画面。
こちらでは、分類されたリズムパターンを選択中のドラムキットでプレビューできます。
ジャンルやカテゴリー、メインパーツなど、様々な条件でパターンを絞り込めるので、必要なパターンにたどり着きやすいですよ。
ちなみにパターンは1,400以上あります!
かなりの量ですね(笑)
これなら、あなたのほしいパターンが見つかる確率が爆上がりですね(笑)
もちろん、MIDIエクスポート機能があるので、DAWへのドラッグアンドドロップでMIDIデータとして簡単に取り込めるので、そのまま自分の曲に合わせて編集できます。

MAPPING画面
各ドラムや奏法を、鍵盤上のどこへ割り当てるか設定する画面です。情報が整理されていて、マッピング変更も迷いにくいですね。
スネアなどは左手・右手を別々に割り当てられるので、僕のように鍵盤ドラムを叩きたい人にも便利です。変更した設定はMIDI MAPのプリセットとして保存できます。
GMドラムマップをベースにしたプリセットのほか、一部の電子ドラム向けマップも用意されています。外部コントローラーから使いたい人にも助かる仕様です。


鍵盤ドラムで使いやすいマッピング
ドラム音源は製品ごとにマッピングが違うことがありますが、MODO DRUMはGMドラム配列をベースに拡張されています。
GM配列に慣れている人なら、初見でも大きな違和感なく打ち込めると思います。
知っておきたいのは、太鼓類の左手側が基本位置にあり、右手側は2オクターブ上へ配置されていること。連打では左右を交互に使うと、同じキーだけを叩くより自然に聞こえやすいです。

MODO DRUM 1.5のサウンド
肝心の音ですが、僕の印象は「完成品のドラム音」より「きちんと整備された生ドラムの素材」に近いです。
Addictive Drums 2のように、プリセットを選んだ瞬間からパリッと前へ出る感じではありません。単体で聴くと少し地味に感じることもありますが、そのぶん曲の中では馴染ませやすいんですよね。
ベロシティーや打点、左右の手を意識して打ち込むと、同じ音を機械的に繰り返している感じが出にくいのも好印象。鍵盤ドラムで叩いた時の反応も楽しいです。
一方で、最初から派手なロックドラムを完成形で欲しいなら、AD2などの方が早い場面もあります。MODO DRUMは、素材から自分で組み立てる工程まで楽しめる人向けかなと。
キットごとの違いは、先ほどのサウンドデモで確認できます。さらに細かな音作りや演奏時の反応を見たい人は、以下の海外レビュー動画も参考になります。
画面サイズとCPU負荷
4K画面でも大きく表示できる
当ブログ恒例の4K表示チェックです。
MODO DRUM 1.5は画面をかなり大きく拡大できるので、4Kモニターのスケーリング100%でも操作しやすいです。細かなパラメーターを触る音源なので、ここは素直に助かりますね。
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CPU負荷は大きめ
Studio Oneのパフォーマンスモニターで確認したところ、僕の環境ではAddictive Drums 2よりかなり大きな負荷になりました。
モデリング音源なのである程度は想像していましたが、複数立ち上げる使い方には注意した方がよさそうです。制作中に厳しくなった場合は、トラック変換やバウンスで逃がすのが現実的ですね。
なお、これは当時の僕のPCと設定での比較です。環境やバッファサイズ、使用キットによって数値は変わるので、無料のCS版で一度確認しておくのがおすすめです。
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MODO DRUM 1.5が向いている人
- 生ドラムに近い素材から自分で音を作りたい
- ドラムのサイズ、材質、チューニング、奏法までこだわりたい
- 鍵盤ドラムや電子ドラムで、人間らしい連打を打ち込みたい
- 追加音源を買わず、幅広いキットを最初から揃えたい
- プリセットを選んだ瞬間から派手な完成音が欲しい
- CPU負荷をできるだけ軽くしたい
- 細かな設定より、短時間で曲を仕上げたい
このタイプなら、Addictive Drums 2などのサンプル系ドラム音源の方が扱いやすい場合があります。
MODO DRUM 1.5は、便利な完成品というより自分で育てられるドラムセットという立ち位置。そこに面白さを感じるかどうかが、選ぶポイントだと思います。
MODO DRUM 1.5の購入・導入方法
MODO DRUM 1.5はダウンロード販売です。Plugin Boutiqueなどで購入してシリアルナンバーを入手し、IK Product Managerへ登録してインストールします。
Plugin BoutiqueでMODO DRUM 1.5を確認する

認証は5台分を管理できる
現在のIK Product Managerでは、5台分のオーソライズが用意されています。
使わなくなったPCは認証解除できるので、新しいPCへ入れ替えることも可能です。以前のライセンス案内とは条件が変わっているため、購入時にはIK Multimedia公式の最新情報も確認してください。

まとめ
MODO DRUM 1.5は、プリセットを選ぶだけで完成する音源というより、生ドラムの素材を自分の曲に合わせて作り込める音源です。
13種類のキット、細かな演奏設定、1,400以上のグルーヴなど内容は充実しています。CPU負荷は気になりますが、ドラムの鳴り方まで触ってみたい人には、かなり面白い選択肢だと思います。
迷っているなら、まず無料のMODO DRUM CSで音と負荷を確認してみるのがおすすめです。そこで面白いと感じたら、フル版はかなり長く遊べるはず。
買ってから後悔しよう……とまでは今回は言いません(笑)
でも、音作りが好きな人なら触っておいて損はない音源ですよ。
MODO DRUM 1.5単体で使いたい人
単体で使いたいのなら、これ。シンプルに楽しめます(笑)
既存ユーザーにアップグレード版もありますよ。
MODO BASS 2もまとめて欲しい人
MODO DRUMとMODO BASS両方気になっている人は、このMODO MAXバンドルがありますよ。
どうせなら…ね?(笑)
こちらも既存ユーザー用にアップグレード版もありますよ。
IK Multimediaの音源をまとめて揃えたい人
こちらはセール時に不定期に出現するバンドルです。音源やエフェクターが8つ入ってこの値段…。
これだけあれば、守備範囲はバッチリじゃないですか??
では、またお会いしましょう♪
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます!感想やご質問はありませんか?コメントしていただけるとありがたいです\(^o^)/