「トラック」とか「バス」とかって言うけど、DTMやっている人って運転するの好きなのかな?なんて思ったこと、ありませんか?
(え?ない?さよですか(笑))
…実はこれ、あながち間違いじゃないんですよ。
ミックスっていうのは、音を作る作業でもあるけど、同時に楽器の音をどういう経路で流すかを設計する作業でもあります。(ミックス=混ぜるって言うくらいですからね)
というわけで、今回は「トラック」「バス」についてざっくり解説しますね!
※ちなみに今回出てくる「トラック」や「バス」はどのDAWでも使えますよ。
トラックとは何か
トラックは、荷物を乗せる車ですよね。
語源は違うのですが、DTMの「トラック」も一つ一つの楽器の音を載せるレーンみたいなイメージです。
音が通る道。それがトラックです。
(オーディオトラックとかMIDIトラックとかありますが、ここでは両方一緒くたにします)
バスとは何か
バスは、その複数のトラックをまとめて処理するための通り道です。
語源的にも乗り物の「バス」をイメージすると分かりやすく、複数の音を“まとめて運ぶ”役割だと考えるとしっくりきます。
ちなみにバスも「バストラック」といい、トラックの一種です。
こうなるとバスなのかトラックなのか…それともバスとトラックのキメラなのか…なにがなんだかわからなくなります。
…どうでもいいですね(笑)
さらにちなみに「トラックフォルダ」とは別物ですよ。
フォルダはあくまで見かけ上のまとまり。バスは「音が実際に通る経路」です。
さらに、バスは1段だけで終わりではありません。たとえば、ドラムをまとめたドラムバス、シンセをまとめたシンセバス、ボーカルをまとめたボーカルバスを作り、それらをさらにミックスバスへ送ることもできます。
つまり、トラックをバスにまとめ、そのバスをさらに大きなバスへまとめる、という階層構造も作れるわけです。

バスは絶対いる?
じゃあ、バストラックは絶対作ったほうがいいの?っていうとそんな事はありません。
数トラックで完結する曲なら、バスはいらないでしょう。
ただし、
👉 10トラックを超えたあたりから検討
👉 音をグルーピングしたくなったら使う
この感覚でOKです。
バスを使うメリット
まとめて処理ができる
まずは、まとめて処理できるのがバストラックの利点です。
何十トラックのプロジェクトもバストラックを使えば、使うエフェクターも少なくすみます。
そして、バスでまとめることで、“流れ”をコントロールできるようになります。
また、ウワモノをまとめてローカットしたり、イメージャーで広げたりと、グループ単位での処理ができるのも大きな利点です。
自然にグルーピングもできるので、視認性もいいですよ。
まとまりを作れる
複数のトラックの音をまとめて、バスコンプやEQを通すことで、 バラバラだった音に一体感が生まれます。
いわゆる「グルー(接着)」という効果です。
(主にコンプでの効果)
距離感をコントロールできる
コンプレッサーを通すことで、音場的な距離が揃いやすくなります。
所属するバストラックでまとまりがあり、バスごとに距離感は揃います。
(コンプを何段階も通るため)
逆に、バスを通さずに直接マスター付近に出すことで、 前に飛び出す音を作ることもできます。
(キックやベース。効果音とか。)
バスで使うエフェクター
バスコンプ
バス用のコンプレッサーをバスコンプといいます。
目的は「まとめること(グルー)」。
・レシオは低め(2:1くらい)
・アタックは遅め
・リリースも遅め
・ゲインリダクションは1-3dB目安
強く潰すのではなく、軽くまとまりを与えるイメージでやってみましょう。

EQ
複数トラックをまとめてEQすることで、音の方向性を揃えられます。
EQはコンプと違い、バスでも普通のEQでもOKですよ。
(マスターだとまた話は違ってきますが)
個別ではなく“塊”として整える感じですね。
ドラムの各ピースではなく、ドラムキットとしてEQするイメージです。
サチュレーション
軽く歪ませることで、密度や存在感をプラスできます。
ここが少し面白いところで、バスは“音を整えるだけの場所”ではありません。
ほんの少し潰したり、歪ませたりして、音を“音楽的に変形させる場所”でもあります。
やりすぎると破綻しますが、ほんの少し壊すことで、まとまりや勢いが生まれることもあります。
まとめ
最後まで御覧いただきありがとうございます!
今までのことをまとめると、
・トラックは音を運ぶ道
・バスはそれをまとめて運ぶ仕組み
ミックスとは、その流れを設計する作業です。
…というわけです。
ご理解いただけましたか?
ていうか、やっぱりDTMerさんって、「トラック」とか「バス」って、やっぱり好きなんですよね。
だって、 ドライブ(運転)させるの、好きでしょ?
おあとがよろしいようで…
※好評だったら続編作ります。Xでいいねや、ブログにコメントしてください(๑•̀ㅂ•́)و✧
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