【レビュー】Ultra Analog VA-3…ノーマークだったのにやるやんけ!!の巻【アナログシンセプラグイン/音源あり】AAS

こんにちは!超DTMブロガーのあんどりゅーでっす😊
DTM楽しんでいますか?

またシンセプラグインをゲットしたのでレビューしてみたいと思います!

今回ゲットした獲物は、Ultra Analog VA-3
これねぇ、いいんですよ。
以前からうっすら知っていたのですが、まったくノーマークで、見た目的に「そんなにイケてないかなぁ~」っていうイメージだったのです。
それが、使ってみたら…あらぁ~まぁ(笑)

というわけで、VA-3のレビューいってみましょう♪

メリット
デメリット
  • 出音がクリアで抜ける!
  • プリセットが充実
  • ブラウザーがカッコよくて使いやすい
  • アルペジエイター装備で雰囲気たっぷりのプリセットが多い
  • エフェクターも充実
  • 基本波形しかない
  • 視覚的なグラフがない
  • 負荷が高め
  • 値段が高め(只今セール中?)
プラグインの種類シンセプラグイン
対応規格VST · AU · RTAS · AAX NATIVE · STANDALONE  64bit
価格約28,000円
こんな人にオススメとにかく出音・プリセット重視!な人
基本情報
目次

まずUltra Analog SA-3についておさらい!

まずはこのシンセを知らない人のために軽くこのSA-3をご紹介しましょう。

このUltra Analog VA-3というのはAASというメーカーのアナログモデリングシンセのプラグインです。
アナログシンセって聞くとビンテージなどのハードシンセのモデリングを想像しますけど、そうではないですよ(笑)
いうなれば、「架空のシンセのモデリング」と言えるでしょう。

なので、古きよきアナログシンセというより、EDMで使えるような新しい時代の音がするシンセです。

ただし、ウェーブテーブルシンセ※1ではないので、オシレーター※2で扱えるのは基本の波形※3のみです。

※1: ウェーブテーブルシンセ:波形の読み込み位置・順番を変えて複雑な波形を得る方式のシンセ。EDMシンセに多く用いられている。Serumなどが有名。
※2:オシレーター:発振器。アナログシンセでは、VCO(Voltage-controlled oscillator)と表します。音の始まりになるパート。これがないと話になりません(笑)
※3:サイン波、ノコギリ波、矩形波、ノイズ

基本構成は…

(2VCO+エフェクター)×2 + エフェクター

となっています。

構成だけなら、Sylenth1をイメージしてもらえればわかりやすいでしょう。
2つレイヤー(ティンバー)できるので、アタックとリリースで違う音色を組み合わせたりできますよ。

※プリセットからエディットする時は面倒ですけどね。どっちがどんな音か調べてからじゃないとイジれないので。

初代のSA-1からバージョンアップを重ねて3代目が2019年にリリースになりました。
なのでそこら編のぽっと出のシンセではないのですよね。
(知名度は低いですが…)


VA-3のEditor画面。タブで画面を切り替えてエディットします。

Ultra Analog VA-3 レビュー!!(サウンド編)

では、まずUltra Analog VA-3の気になるサウンドのレビューいってみましょ♪

透明感がありハッキリしてるサウンドキャラクター

このUltra Analog VA-3のサウンドキャラクターは、透明感がありディテールがハッキリしているのが特徴です。

僕は以前廉価版のUltra Analog Sessionは触ったことあり、その時あまり良い感触ではなかったんですよ。
なので、どうせ今回のUltra Analog VA-3も同じ感じなんだろうなぁなんて思ってました。

※遡ればSONARに付いてきた同社のStrumSessionがあまり良い印象じゃなかったのから来ていると思います(笑)

で、実際音出してみてどうだったか。
最初は好きなキャラクターには感じませんでした。
正直、「あれ?やっぱだめ?レビューどうしよう…まぁ、ありのままを書くしかないなぁ…。」
なんて思ったりしていました(笑)

しかし、プリセットをどんどん変えていくと印象が変わってきたんです。
あれ?ひょっとしてこれいい音じゃないの?って(笑)
「今風のディテールのハッキリしつつ、透明感のある出音」が気持ちいいなぁと思えてきたのです。
(ギャップ堕ちってやつですかね(笑))

SA-3はウェーブテーブルシンセと違い基本の波形しか使えないのですが、そのせいかキレイな音色が多かったです。

正直ミックス映えするサウンドだと思います。
EDMでもぜんぜん使えるし、逆にEDMシンセの足りないところを補えるシンセかもしれません。

そこまでトランス系は強くないとは思っていましたが、この「Serenity」という追加プリセットを聴いたら考えが変わりました。10年前のVA-1の時代にこのプリセットがあったとは…。(Youtubeのショーケースの動画が10年前

デモ曲をやっつけで作ってみました。ミックスプラグイン不使用でありのままです。ハッキリしたディテールがいいじゃありませんかぁ!

充実のエフェクトでリッチなサウンド

VA-3は、エフェクターもバッチリ装備しているので、そのせいかリッチなサウンドも多いです。
空気感というか雰囲気のあるプリセットもあって、弾いてて楽しいですね。
物語が始まりそうな音とか想像力を掻き立てられます(笑)

なんてったってエフェクターが各ティンバーに5スロットあるのでリッチなサウンドメイクもできますよ(*´∀`*)

ベル系のプリセットを手弾きで失礼しました(笑)ディレイがいい感じに効いてます!ていうか効きすぎか(;´Д`)

アルペジエイターサウンドがクリエイティブで楽しい

このSA-3アルペジエイターも装備されているのも見逃せません!
アルペジエイターが設定されているなら、和音を押さえて自動でアルペジオしてくれますよ。

実際、プリセットにアルペジエイターやシーケンスというカテゴリーがあります。
これがなかなか楽しいですよ。
そんじょそこらのシンセよりも質が高いように感じるくらい雰囲気がありますよ。

アルペジエイターカテゴリーの3つのプリセットで作ったフレーズをつなげてみました。なかなかいいと思うんですけどね~

プリセット数はめっちゃ充実してますねん

この手のアナログシンセプラグインってそこまでプリセットが充実していないイメージだけど、このVA-3はどうなんでしょうね?

これがですねぇ、結構充実しているんですよぉ。
560プリセットもあるんです。なかなかでしょ?

これだけでなく、前バージョンのVA-2レガシープリセットも648あるんです!!
しかも、ただの使い回しでなくて、再調整がしてあるんですってよ。

というわけで、事実上1100以上のプリセットがあるのでまずは困らないでしょう。

しかも別売り追加プリセットもあるので、将来性も安心ですね。
(サードパーティ製は少ないかな…)

VA-3のプリセットをずっと弾いている海外の動画。あぁ、いいっすね~。

リード、ベースがやっぱりおすすめ

触ってみて特にいいなと思ったのは、アルペジエイターとリードとシンセベースですね。
Arpeggios(アルペジオ)のカテゴリーのことは先程触れたのでいいとして。。。

リードシンセは、こちらの動画を見てみればわかると思います。
エモいんすよね(笑)

ただアルペジオのベースがほとんど見当たらないのが残念。
そういうのはAvengerとかに任せるのもありですけど
(AASさん追加しておいてくださいm(_ _)m)

いやぁ~エモいシンセリードですわぁぁぁ(笑)
典型的なシンセリードもありまっせ!手弾きで失礼しました(;´∀`)
シンセベースはこんな感じ。低音の迫力は少ないけど、いい感じに主張していますね!サブベースを加えてもいいかも?

典型的なSuperSawサウンドはないが

プリセットを聴いたところ、トランスで使うような典型的なSuperSawはないです。
しかし、追加プリセットではSuperSawはあるような感じなので、工夫次第でできるかもですね~

スプリットカテのプリセットが弾いてて楽しい!

Splitというカテゴリーがあり、リアルタイムで2パートで遊べます。
KORGのハードシンセのコンビネーションモードみたいに(笑)

曲作りだけでなく、演奏しても楽しいシンセだと思いますよ。

使いやすさ・機能編

ホーム画面でパフォーマンスに集中できる

HOMEタブでホーム画面を表示できるんですが、これがまたエモい!
MOOG風のイメージのアナログシンセの画像と簡単にコントロールできるノブなど最小限の表示になっています。

この画面のお陰で純粋にプリセット選びやフレーズづくりに集中できます。
地味に嬉しい機能です。

ちなみにここで表示されているノブは、設定画面でのMIDIラーニングで外部コントローラーを設定できますよ。

HOMEタブ画面。なかなかエモいぞぃ!
HOMEタブでは、これらのツマミをイジって楽しめます!
VA-3の設定画面。こちらでツマミの設定をMIDIラーンでできますよ。

イケてるプリセットブラウザー

VA-3のプリセットブラウザーもなかなかいいんですよ。
カッコよくて気に入ってます(*´ω`*)

こういう見た目ってシンセではあまり重視されないですが、カッコいいとテンションが上がるので力を入れて欲しいところです。

グラフがないので初心者向きではない

音色づくりは、プルダウンかつまみしか無いので、初心者向きではないと思います。
エンベロープのADSRもグラフではなく、つまみだけなのでイメージし辛いかも。
(EDMシンセはエンベロープのグラフが表示されますからね~)

まぁ、それでもプリセット選んで使うだけでも十分楽しめるし使えるシンセですから、徐々に慣れていけばなんくるないさー!(笑)

VA-3のEditor画面。タブで画面を切り替えてエディットします。

プリセットがどんどん切り替えられる!

VA-3はプリセットが矢印キーでサクサク切り替えられるのもいいですね。
今どきのシンセは矢印キー対応してる物も多いですが、まだまだ非対応のものもありますからね。

プリセット選びがストレスなくできるっていうのは音楽制作にかなり重要ですよ。

かなり拡大できる

VA-3さんですが、画面の拡大はかなりできます!
4Kモニターでもいっぱいまでできます。
(そんなに要らないですが(^^ゞ)

まぁ、AASは表示系にも力を入れているのはよくわかります。

よくわからないと思いますが、4Kモニターでできるだけ拡大した図。いやぁ~こんなにも頑張らなくてもいいんですけどね(笑)

負荷は大きい

気になる負荷ですが、大きめかなと。
エフェクターもたくさん使えるし、音もいいのでしかたないですね。

けど、VA-3 2つ目以降はそんなに負荷が増えないみたいです。
コア/スレッド分散ができているのかな?
(StudioOne5.5Professionalにて)

なので、思ったより使えそうですね。

空間系エフェクターも内部でできるし、トータルでの負荷はそこまで気にならないかもです。

とある適当DTM曲にて。まぁ、プリセットやフレーズによりますが、負荷は大きいようですね。ていうかAvengerより大きい!?(Ryzen2700X PCにて)

ライセンスインストール

VA-3の導入はどうなんでしょう?

インストールはメーカー共通ポータルソフトなしでのインストールできます。
なので、気軽に入れられます。

PluginBoutiqueでの購入の場合…

  1. マイアカウントページのダウンロードボタンより公式サイトにアクセス。
  2. AASのアカウント作成して、シリアルナンバーを入力してダウンロード。
  3. PCにインストール、DAWでスキャン

で、いけたと思います。うろ覚えでスミマセン(^^ゞ

ライセンスはメーカー公式サイトにて管理になります。
iLokなどは不要です。
1ユーザー複数PCでの使用はOKのようです。
(台数制限は未確認ですが、2台での動作は確認しました)

モバイルDTMerにもオススメです!(負荷以外は(笑))

まとめ

負荷が大きいのもあり、少ないパートで勝負するのにいいシンセだと思う。プリセットもたくさんあるし、なりよりアナログモデリングなので自分で音色を作れるのも魅力です(*´∀`*)

あと、見た目がカッコいいっていうのも評価ポイントです(*´ω`*)

このシンセは使っている人がかなり少ないので、ライバルとの差別化をしたい人にもこっそりオススメですw

Ultra Analog VA-3

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