【レビュー】シリーズ最新作「Neutron 5」にほしかった機能が追加されてワクワクな件【4との比較も】

こんにちは!あんどりゅーです!
いかがお過ごしですか?

前回の物欲記事で書いたiZotope Neutron 5…

ついにゲットしました!!!!

ありがとうございます!ありがとうございます!(誰にだよ(笑))
というわけで、愛用しているNeutronのレビューをしていきましょう!

最初に結論いっちゃいますが、

最高かよ…とまではいかなかったですが、満足いく仕上がりでした。
新規のエフェクターたちがいい仕事をしてくれてます。

では、詳しく見ていきましょう!

目次

Neutron5について軽くおさらい

その前にNeutronシリーズについて御存知ですか?
ご存知だったら飛ばしてください(名古屋飛ばしばりに)

Neutronシリーズは、iZotopeがリリースしているAIアシストチャンネルストリッププラグイン。
…つまり、チャンネルでよく使うプラグインの詰め合わせ(斬新な例え(笑))

EQ、コンプ、エキサイターだけでなく10種類くらいのプラグインが入っているのでひと粒で10美味しいです(?)

んでもって、最大の特徴はAIアシスト機能。
プラグインの母艦プラグインに音を聴かせるだけど自動でいい感じに音の下ごしらえしてくれるんです。
(その後の調節も手作業でできます)

なので、僕も愛用している時短にもいいプラグインでもあるのです。

Neutron 5のスタート画面。なかなかかっちょいいじゃないですかぁ!

Neutron5 の新機能チェック!

まぁ、まずは期待のNeutron 5の新機能をチェックしていきましょう♪

Clipper

まずは、Clipper。クリッパーエフェクター。リミッターやマキシマイザーと似たような効果ですが、より攻撃的なサウンドにできるエフェクターです。
つまり、波形のピークを切って歪みと音圧を得る禁断のプラグイン(禁断ではない)
これをトラックで簡単にできるのはいいですよね!

かかり具合としては、使うところは限定的な感じかなと。
攻撃的なサウンドはできるのですが。

そういえば、Neutronってユニットとしてはリミッター入ってないんですよね。
機能としてはあるんですが。

Clipperは波形の頭をちょん切っていく系のエフェクター。

Density

お次はDensity。アップワードコンプ。
普通のコンプと違い、音量の低い部分を持ち上げるイメージですね。

これね、ボーカルやピアノなど質感を変えず存在感を出したい時に使うといい感じですよ!
トラックアシスタントにも対応しています。

Densityは、スレッショルドより低い部分を持ち上げる処理をします

Phase

最後はPhase。これは、フェイザーではなくフェイズを調節するエフェクター。
つまり位相の問題を解決するセクションです。

これはLearnでサウンドを聴かせて自動設定もできるので、なにも考えずに比較してわかったら採用!ってことができます。

Phaseは、位相問題を解決する処理をするのであーる!

その他の新機能をチェック!

では、Neutron 5の他の新機能をチェックしていきましょう♪

DeltaとOversample

今回からDeltaとOversampleのオプションがつきました。
この手のプラグインに慣れている人ならピンとくると思います(笑)


Deltaは差分が聴けるオプション。つまり、入力と出力の差がわかり、どんな効果を付加しているかが聴ける機能ですね。
効果が微妙な時にポイントを探るのに使えます。

これは全部のエフェクターに導入されました。
今までなかったのが不思議。ていうか気が付かなかった(笑)


Oversampleは、内部では倍のサンプリング周波数の処理を行うオプション。
当然、多少処理は重たくなるのですが、折り返しノイズ(エイリアシングノイズ)対策に使います。

今回、歪みに関係のあるエフェクターに導入されました。
ナイキスト周波数がなんちゃらっていうやつですね。
歪みは高調波が発生しやすいので、地味に音質に貢献してくれそうです。
(ClipperやExciter)
ただオーバーサンプリングが固定(4倍)なのが、少しだけ残念。

デルタとオーバーサンプリングはこちら。

MSやトランジェント別にも対応!

ついに、NeutronもMSやトランジェント別の処理に対応しました!
これは使い所がいろいろありそうです。

けど、自由度は低めかな。
Fabfiler Pro Q 3みたいにイコライザーできめ細やかにMS処理…っていうのはできないみたい。

それでもできるのとできないのでは大きな違いなので評価できるでしょう。

MSとトランジェントも対応になった!

トラックアシスタントは?

Neutron といえばトラックアシスタント!
トラックにインサートしてサウンドをしばらく聴かせれば、いい感じに設定してくれるAIアシスト機能。

なんか変わったところはないかなぁ~って探していたら、ありました!
使われているエフェクターと順序が違いましたよ。エフェクターは5つと変わりないのですが。

新しいDensityプラグインが入っているので、自然に音圧が上がるように結果になるかもですね。
(未検証ですが、また今度)

Neutron 4と5のトラックアシスタントの比較。
Neutron 4
Neutron 5
  • Scalptor
  • Equalizer
  • Compressor 1
  • Compressor 2
  • Exciter
  • Equalizer
  • Scalptor
  • Compressor 1
  • Density(新)
  • Exciter

お伝えしたように、Neutron 5でエフェクターにMSやトランジェント別処理が加わりました。
じゃあ、トラックアシスタントでも使ってくれる!かといえばそうではないようです。
別途自分でやらなきゃいけません。(それも楽しいんですけどね)

あと、Neutron 5のトラックアシスタントは、適用後のカテゴリーがOtherになることが多い気がします。
まぁ、結果さえ良ければいいん出すけどね。

トラックアシスタント画面の比較。Densityのツマミもあるから、そりゃ同エフェクターが使われていますよね。
ちなみにトラックアシスタントでは使われないエフェクター。これらは自分で設定しましょうってことですね。
プリセットでは使われているかもですが。

Neutron 4のエフェクターと比べてみる

Neutron4との違いを画面を中心に見てみましょう!

Equalizer

イコライザーユニットは、改良されてます。
Neutron 5では、バンドに数字が振られてないのです!
(内部では振られてるけど、意識しなくていい)
これはいいですね!

バンドに数字が振ってあって、番号通りに並んでいないと気持ち悪くないですか?(笑)
だから、僕は番号振ってあるパライコは使わないです。

しかもデフォルトではバンドがなく、必要に応じて足していく仕様になりました。
あぁ、いいですね。これこれ(笑)

EQのバンドの番号を意識しなくてもいいんですよ。これだよこれ(笑)

Scalptor

ScalptorはNeutron独自のエフェクター。なんていうか、彫刻するエフェクターです。
(直訳は彫刻家ですから(笑))
どんなエフェクター?って言われても説明が難しいのですが、その楽器らしさに寄せていく効果ではないかと思います。

見た目も少し変わりましたね。ツマミ部分のディテールが今風です。
かっこいいですね!

Scalptorの比較。5にスペアナが見当たらないぞ??

Comressor

コンプレッサーはどうでしょうか?
UIは、全体に同じですが、機能的には同じみたいですね。

あ、コンプはMS対応していないんですね。
残念だなぁ。今どき、MS対応しているコンプは珍しくないのに。

Compressorの比較。UIディテールが変わったくらいかな?

Gate

次はゲート。ざっくり言うと、設定値以下の信号をカットするエフェクター。
ん…これはMS別に対応していないのか。ちょっと残念。(マニアックすぎるけど)
けど、Neutronのはマルチバンドのゲートなんで、ちょっと凝った使い方ができるんですよね(笑)

Gateもそこまで変化なしかな?

Exiter

倍音を付加させて、きらびやかにするエキサイター。
これはUIのディテールが変わったくらいで、機能は変わらないかな?

Exiterもそんなに変化なしっぽいです。

Transient Shaper

トランジェントをシェイプするトランジェントシェーパー(そのまんまやんけ)
アタックやサスティンをオーディオ的に調節するエフェクターですね。
これは、MSなどのチャンネル別やトランジェントで効果を設定できます。
登場の機会が多くなりそうです。

Transient Shaperもほぼかわりなし。画面には大きな変更はないようですね。

Unmask

他のトラックの音域との被りを解消するエフェクター。
(あ、これ使ってなかったな(笑))

これもそんなに変わらなかったですね。

Umaskの比較。スペアナが明るくなってコントラストがついてわかりやすいですね。

既存エフェクター全体として

既存のエフェクターはEQ以外は機能にそんなに変化はなかったです。
意外に新機能のMSやトランジェントを搭載しているエフェクターが少なかったのが残念です。


Neutron 4とサウンド比較

それでは、Neutron4とトラックアシスタントを使ってサウンドの比較をしてみましょう。

最初の2小節は素の音で、後半2小節はNeutron5のトラックアシスタントです。

■ドラム

909キックの音。909キック。ほとんど変化ないけど、よく聴くと変化あります(笑)これくらいの変化がアンサンブルではちょうどいいのかも。
909のハイハット。少しサスティンが持ち上がっているかな?

■ベース

miniMoogのシンセベース。安定感がついてますね!

■ピアノ

M1ピアノ。こちらも安定感がでて、聴きやすくなってますね。

…といった感じですが、いかがでしたか?
トラックアシスタントをかけても、あまり変化がないのもありました。
地味だけど、やりすぎよりはいいかな?と個人的には感じます。
あくまでも提案なので、ダメなら他の手を考えればいいだけです。

とはいえ、シンセの素の音よりは聴きやすい音になることが多いので、とりあえず掛けちゃうのがおすすめです!

その他レビュー

では、いつも通り4Kの再拡大や負荷について調べてみましょう!

4Kの拡大はどうかな?

では、Neutron 5は4K画面(スケーリング100%)での再拡大はどこまでできるのでしょうか?
調べた結果…フルHD程度の拡大まででした(下画像)

うーん、今どき4KでのDTMは珍しくないので頑張ってほしかったなぁ。
フル拡大できるプラグインも多いし。

まぁ、ここまでできれば、そんなに困ることはないと思いますが、iZotopeさん…がんばってください!

負荷はどうかな?

今度はNeutron 5の負荷を調べてみましょう。
いつも通り、Studio Oneのパフォーマンスモニターで調査。

今制作している音源で計ってみたのが下の画像です。
一番左の数値を相対表示で見てほしいのです(大きいとCPUの負荷が高い)

Neutron 4より若干軽くなっている気がします。
正確な計測ではないので、確定はできないですが…。

以前のNeutron4とそんなに変わりなく使えるようです。

StudioOneのパフォーマンスモニター。Neutron3から5までありますよ(笑)ちなみにRyzen 7 5700Gを積んだPCです。

Neutronシリーズのここが好き!

Neutron2から使っている長年?のユーザーあんどりゅーがNeutron5を含めてNeutronシリーズのここが好きっていうところを挙げていきます!

時短できる!

Neutronはなんといっても、トラックアシスタントで時短ができるのが魅力です!
とりあえずトラックに挿しとけって感じで挿れちゃいがちです。

もちろん、独立のコンプやEQを手動で調節したほうが良い結果になることがおおいです。
けど、自動のトラックアシスタントでも各エフェクターをミュートと比較したり手動で調節すれば、それなりに詰められるのでクオリティーと時間のバランスが取れたパフォーマンスを得られることでしょう。

ミックスの耳が養われた

ミックス初心者の頃、「どういう音を目指したらいいのか」とか、その設定をトラックアシスタントが教えてくれるので勉強になりました。
もちろん、この結果は完璧ではないので、そのうち使わなくなるようになります。
(その頃にまた新しいのが出て使うようになるんですけどね)

ということは、ミックスに対する耳が鍛えられたってこと。
つまり、自転車の補助輪みたいなものですね(笑)

使える個別のエフェクタープラグイン!

意外にNeutron 5の個別のエフェクターっていいんですよね。
Neutronって、マザーシップでしかエフェクターが使えないと思われがち。
(それもトラックアシスタントだけと思わがち(笑))

実はそれぞれのエフェクターって個別のプラグインとして使えるんですよ。
その個別のプラグインも結構使えるものです。
なんせほとんどのプラグインがマルチバンド対応なので、いざという時にすごく頼れます。

そんな理由もあってNeutronって手放せないんですよね~

最後に

最後まで御覧いただきありがとうございます!
Neutron2から愛用しているユーザーのNeutron愛は伝わりましたでしょうか?

Neutron 5は、これからも愛用してレビューしていくのでお楽しみに!

では、またお会いしましょ♪

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