こんにちは!冬になるのに、いまだに半ズボンをはいているあんどりゅーです。
季節感を無視していてすみません(笑)
さて、今回は僕がずっと欲しいと思っていたRolandのSound Canvas VAについて書いてみます。
Sound Canvas VAは、かつてDTM音源として広く使われたRoland SOUND Canvasシリーズを、ソフト音源として再現したものです。
Sound Canvas VAは、2024年9月1日をもって新規販売が終了しました。現在は公式から新しく購入できません。
すでにRoland CloudのLifetime Keyを所有している場合は、動作環境を満たしている限り引き続き利用できます。パソコンの交換などで再インストールが必要になった場合は、Roland Cloudサポートへの問い合わせが案内されています。
この記事は、もともと2016年にSound Canvas VAを購入する前の「物欲記事」として書いたものです。
その後、本当に購入してレビューもしました。今となっては販売終了した音源ですが、当時なぜ欲しかったのかを振り返ると、僕がマルチティンバーの総合音源に求めていたものがよく分かります(笑)
この記事では、Sound Canvas VAに感じていた3つの魅力と、実際に購入して分かったこと、現在選べる総合音源について紹介します。
Sound Canvas VAが欲しかった理由
僕がSound Canvas VAに惹かれた最大の理由は、1本でピアノ、ベース、ドラム、ストリングス、ブラス、シンセ、効果音などをまとめて鳴らせることでした。
作曲のスケッチ段階から、それぞれ専用の音源を選んで立ち上げていると、音色選びだけで気が散ってしまうことがあります。
まずは一つの総合音源で曲全体を組み立てる。そのあと、ピアノやベース、ドラムなど、こだわりたいパートだけ専用音源へ差し替えていく。
Sound Canvas VAは、そんな使い方に向いていそうだったんですよね。
魅力その1 16パートのマルチティンバー音源
Sound Canvas VAは、1台で最大16パートを鳴らせるマルチティンバー音源です。
マルチティンバーとは、1台のシンセ音源に複数の音色を読み込み、それぞれ別のMIDIチャンネルから演奏できる仕組みのこと。
たとえば、MIDIチャンネル1でピアノ、2でベース、3でストリングス、10でドラムというように、1本のプラグインで曲全体を鳴らせます。
もちろん、DAWではパートごとに別々の音源を立ち上げる方法もあります。それでも僕の場合は、作曲の最初から音源を何本も選ぶより、一つの音源でサクサク組み立てられる方が集中しやすいんですよね。
ただし、購入後に分かった誤算もありました。
Sound Canvas VAは16パートを鳴らせるものの、パートごとにDAWへ出力を分けるマルチアウトには対応していません。
そのため、スケッチには便利でも、各パートへ別々のエフェクトをかけながら本格的に仕上げる用途では制約があります。このあたりは購入後のレビューで詳しく触れています。
魅力その2 約1,600音色を収録
マルチティンバー音源はほかにもありますが、Sound Canvas VAは約1,600音色/63ドラムセットを収録しています。
当時、僕はSONAR X1に付属していたTTS-1を使っていました。TTS-1も便利なマルチティンバー音源ですが、収録数を比べるとかなり差があります。
| ソフト音源 | 音色数 | ドラムセット数 |
|---|---|---|
| Sound Canvas VA | 約1,600音色 | 63 |
| TTS-1 | 256音色 | 9 |
256音色でも一通りの楽器は揃っています。ただ、同じカテゴリーの中に複数のバリエーションがあるかどうかで、音色選びの自由度は大きく変わります。
ピアノが1種類しかないのと、キャラクターの異なるピアノから曲に合うものを選べるのとでは、やっぱり違いますからね。
Sound Canvas VAには、歴代SOUND Canvasの音色をもとにしたSC-8820、SC-88Pro、SC-88、SC-55の4種類のサウンドマップが収録されています。
ピアノ、ギター、ベース、ストリングス、ブラス、和楽器、シンセ、効果音まで幅広く、音色を探しながら曲を作れるところも魅力でした。
ちなみに、約1,600音色を1音色につき1秒で試しても、全部聴くには約27分かかります。たくさんありますね(笑)
魅力その3 GM/GSデータを鳴らせる
SOUND Canvasシリーズといえば、やっぱりGM/GS音源です。
GMは、対応音源で同じMIDIデータを再生したとき、ピアノのパートが突然ギターになったりしないように音色配列などを定めた共通規格です。
GSはRolandがGMを拡張した規格で、より多くの音色やコントロールに対応しています。
Sound Canvas VAはGM、GM2、GSに対応しているため、昔のSOUND Canvas向けに作られたMIDIデータを鳴らしたい人にとっても魅力があります。
ただし、元の実機とまったく同じ音になるとは限りません。Roland公式でも、再生環境によってミックスバランスや音色、タイミングが異なる場合があると案内されています。
ちなみに僕自身は、GM/GSデータの互換性よりも「いろいろな音を一つの音源から素早く選べること」に魅力を感じていました。
それなら魅力その3に入れなくてもいいじゃないかと言われそうですが、SOUND Canvasを語るなら外せませんからね(笑)
購入後、Sound Canvas VAはどうだった?
この記事を書いたあと、僕は本当にSound Canvas VAを購入しました。
実際に使ってみると、約1,600音色の多さや効果音の充実ぶりは期待どおり。ゲームミュージックや深夜の2時間DTMでは、かなり重宝しました。
一方で、マルチアウト非対応、音色エディットの物足りなさ、音色選択時の操作性など、買う前には分からなかった弱点も見えてきました。
欲しかったときの期待と、実際に使ってみた感想を比べながら読むと面白いと思います。

今からマルチティンバーの総合音源を選ぶなら?
Sound Canvas VAは新しく購入できなくなりましたが、「一つの音源で幅広い音色を鳴らして、曲のスケッチを作りたい」という目的なら、現在もほかの選択肢があります。
手軽に使うならXpand!2
僕が現在、作曲のスケッチによく使っているのがXpand!2です。
4パートのマルチティンバー音源なのでSound Canvas VAほど多くのパートは扱えませんが、音色を素早く選びやすく、負荷も軽め。音もオケに馴染みやすいため、デモやスケッチでは使いやすい総合音源です。
こちらもマルチアウトには対応していませんが、Sound Canvas VAのように「まずは一つの音源から曲作りを始めたい」という人には候補になると思います。
元ProToolsの付属音源だったので、実力は分かりますよね?(笑)

16パートとマルチアウトが欲しいならSampleTank 4
Sound Canvas VAに期待していた16パートのマルチティンバーに加えて、パートごとに出力を分けたいならSampleTank 4も候補になります。
SampleTank 4は16パートのマルチティンバーと16系統のステレオ出力に対応しています。一つの音源で曲を組み立てながら、必要に応じて各パートをDAW側で個別に処理できるのが魅力です。

ただし、Xpand!2やSampleTank 4はSound Canvas VAのSCサウンドマップを再現する音源ではありません。
昔のGSデータをSOUND Canvasらしい音で再生したいのか、それとも幅広い音色を使って新しく曲を作りたいのか。目的を分けて考えた方がよさそうです。
Sound Canvas VA物欲記事まとめ!
Sound Canvas VAが欲しかった理由を、現在の視点も交えて振り返ってみました。
- 1台で16パートを鳴らせる
- 約1,600音色/63ドラムセットを収録
- SC-8820、SC-88Pro、SC-88、SC-55のサウンドマップを搭載
- GM/GM2/GSに対応
- 曲のスケッチや昔のMIDIデータの再生に使いやすい
購入後には弱点も見えてきましたが、音色を選びながらサクサク曲を組み立てられるところは、やっぱり魅力的でした。
現在は販売終了してしまったのが残念ですね。
今から総合音源を探すなら、手軽なXpand!2や、16パートとマルチアウトに対応したSampleTank 4などもチェックしてみてください。
ではでは♪