【ハードシンセ】Roland FANTOM-0シリーズの試奏を10倍楽しむ方法4選+αと知っておきたい基礎知識【保存版?】

RolandのハードシンセFANTOM-0(06/07/08)が気になっているんですか?

「試奏したいけど、使い方がわからない」
そんな声が聞こえてきそうです笑

確かに、最近のハードシンセって初見では少しむずかしいかも知れません。
というわけで、今回はFANTOM-0の試奏で役立ついくつかのレシピをお送りします!

目次

知っておきたい基礎知識

まずは、FANTOM-0シリーズで知っておきたい基礎知識をご紹介します。
耳をかっぽじって よく読んでくださいね(結局読むんかいw)

SCENEの中にZONEがある(哲学)

最初は、FANTOMの音色の構成について。
ハードシンセは、基本的な音色(いわゆるプリセット)だけでなく、それらをまとめた概念もあります。

がんばって表にしたのでみてちょーす。

名称説明絵の具で例えると…
SCENEZONEを16個まとめた器。SCENEは複数あり選択したSCENEに応じてZONEも変わる。
16個使い切らなくても空があってもいい(デフォルトの音色が入っている)
つまり16個の音色をスタンバイさせることができる。
パレット
ZONE音色(TONE)を格納する器。1つのZONEには1つのTONE。同時に鳴らしても、個別に鳴らしてもOK。鍵盤エリアを制限してもOK。パレットの仕切り一つ分
TONEいわゆる音色。ピアノやドラムといった1つ1つの音色。絵の具
SCENEの概念を表にしてみた。絵の具での例えは強引じゃないですか?(笑)

FANTOM-0に入っている音源の種類

FANTOM-0ですが、いろいろな音源方式が入っています。
各音源で出音に特徴があります。試奏の時に頭に入れておくと良いでしょう。

※ 音源方式:音を作る方法(ざっくり)。音源方式によって得意な音やできる編集の幅が違うのです。

音源解説採用代表シンセ
ZEN-CoreRolandの過去のシンセの音色がメイン(新規もあるよ)。再利用しやすく再構築してある。一番多く収録してある音源方式。
SuperNATURAL現実の楽器やシンセをモデリング。楽器固有の奏法も再現できる。INTEGRA-7
FAシリーズ
Virtual Tone Wheelハモンドオルガンなどの発音原理を再現した音源。ドローバーやパーカッションやリンケージノイズなどを再現。オルガンに特化しているめっちゃオルガンに近い。VK-8
FANTOM-0の収録音源を解説。調べてはいますが、知ったかもあると思うのでこの知識でお友達に自慢しないでね。


これはトーンリスト。実際に選ぶ音色のリストですね。SN-APはスーパーナチュラルのアコースティックピアノ音源の略。

【入門編】SCENE一覧から試奏する

では、一番カンタンで、FANTOM-0のサウンドを感じることができる試奏方法をご紹介しましょう。

STEP

SCENEリストを表示

デフォルト画面はSCENEのリストになっています。(違う場合は、SCENE SELECTボタンを押せばOK)
この中からSCENEを選ぶことで音を選べます。

STEP

SCENEを選んで音を鳴らす

直接タップしたり、ダイヤルをグリグリしたりしてSCENEを選択できますから、鍵盤を押して鳴らしてみましょう。
(他にもやり方はありますがまた後述)

STEP

再生ボタンでSONGやPATTERNも鳴らせる!

ちなみに[SONG][PATTERN]の表示のあるSCENEは、再生ボタンで打ち込んである曲(パターン)を聴けます。
バック曲に重ねて鍵盤で弾くことができるので、チャレンジしてみましょう(笑)

枠みたいにSONGやPTNの表示があるSCENEはソングやパターンを再生できるお楽しみ付き(笑)

【初級】SINGLE TONE PLAYボタンから試奏する

次は、基本の音「SINGLE TONE」をお楽しみいただきましょう。

STEP

[SINGLE TONE]ボタンを押す

まずは、SINGLE TONEボタンを押します。するとWARNINGのウインドウが出てきます。
これは「今の変更が保存されずにシングルトーンモードになるけど保存する?」という意味なのでNOを押してシングルトーンモードに入ります。

その他、A-16 「SINGLE ZONE PLAY」を選択すると言う方法もありますよ。

STEP

音色カテゴリを選択

右手側のカテゴリーボタンで音色カテゴリー選択します。もう一度押すとリスト表示になります。
またジョグダイアルを回して選択できるので選びましょう。
音色リスト一覧にはタブもあるので見逃さないようにしましょ。

STEP

隠しコマンド(ウソ)で上質なオルガンを堪能

隠しコマンドではないですが、2番めのZONEでオルガンを選択すると、特別な音源になります。
バーチャルトーンホイール音源になり、ZONEのスライダーをドローバー代わりに使えますよ。
ピッチベンドのアップダウンでトグル的にロータリースピーカーの速度の切り替えもできたり、オルガンの設定は一通りできるので、ぜひ楽しんでみてください!
(モジュレーションホイールを奥にいれるとさらにお楽しみがありますよ(笑))

【中級】MENU系SCENEを使って試奏する

今度はCバンクを使っていろいろなプリセットを試奏してみましょう。

STEP

[ENTER]ボタンを押してCバンクを選択

シーン一覧画面で [ENTER]ボタンを押してCバンクを選択します。

STEP

1から16まで好きなSCENEを選ぶ

液晶画面でお好きなシーンをタップして選択します。

STEP

ZONEを選択してレッツプレイ!

これらのシーンは、各ゾーンにトーンが設定されています。
カテゴリー別に分けられているので、プレビューが簡単にできます。

ゾーンの選択は[ZONE SELECT]ボタンを点灯させて、スライダー上部のボタンを選択します。
そして、おもむろに鍵盤で演奏して楽しんでください(笑)

トーンの詳細を知りたい時は、何回か[ZONE VIEW]ボタンを押すとよろしいでしょう。

【上級】音色をエディット

ではでは、上級編いってみましょ!

STEP

つまみでエディット

エディットの方法はいろいろあるのですが、液晶画面の下のつまみを弄るのがわかりやすいでしょう。
画面下部の項目に対応したツマミでエディットできます。
(楽器によって違う)
ドラムは鍵盤で押したパーツをエディットすることができますよ。これめっちゃ便利!

STEP

CutoffとResonanceでフィルターをいじれる(対応外のプリセットも)

【変態紳士編】休符を演奏する

オマケです(笑)

STEP

まずネイキッドになります。

ほぼ全裸になり、煌々と赤く灯る2つのホイールに手をかざして暖を取ります。
(もちろん暖かくないです)

STEP

グリグリします。

そして、おもむろにカットオフつまみをグリグリして興奮します。
(声はなるべく出さないで)

STEP

最終章

するともれなくPOLICEと書いてある制服を着た人間がフレームインしてきます。
その後は獄中エアーシンセでフィーバーしましょう\(^o^)/

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