【レビュー】Cherry Audio「Sines」はえ?これ本当にサイン波だけ?って無限の可能性を感じるサウンドを奏でるシンセ!の巻【音源あり】

こんにちは!あんどりゅーです!
DTM楽しんでいますか?

今回また新しいソフト音源を手に入れてしまいました(笑)
Cherry Audioから新発売になったSinesです!

このシンセはなんと
サイン波だけのオシレーターからいろいろな音色を作ってしまおう!
というシンセ。

いやぁ~、とは言えサイン波なんだから限界あるでしょ。
とナメていたらやられました(笑)

めっちゃ気持ちいい音がします!!
(もちろんプリセットや設定によります)

というわけで、テンションが上ってしまったので、いつも通りレビューをしていきましょう!

サイン波オシレーターだからと言ってあなどれない!
目次

Sinesの特徴は?

まずは軽くSinesの特徴に触れてみましょう。
どんなシンセかわからないとレビューもよくわからないですよね(笑)

サイン波のみの4オシレーターのオシレーターシンセ

このSinesの特徴。
それはサイン波のみのオシレーターのシンセということ!
(オシレーターは4つ搭載されています)

なんと潔いんでしょう。
そりゃサインズっていうくらいですからね。
そういうコンセプトのシンセってことです。

サインはといえば、ピーとかポーというシンセとしてはつまらない音。
(テスト信号やピー音などで使われています)


じゃあ、このシンセもつまらないか?
んなことないです!

詳しくは後述しますが、つまみをイジるとサイン波が豹変します!
しかもFM変調もできるのでFM音源シンセとしても使えるでしょう。
(ていうか、レシオフィードバックなどFM音源シンセを意識したパラメーターも多い)

Sinesの構成は?

このシンセの構成は、基本こんな感じです。

  • 正弦波×4オシレーター
  • LFO×4
  • フィルター×1
  • エンベロープ×4(うち1番はAMP、2番はFILTER専用(モジュレーション元にはできる))
  • アルペジエーター×1
  • その他エフェクター群(ディストーション、モジュレーションFX、ディレイ、リバーブ、グラフィックEQ)

となっています。
画像をみるとLFOとかエンベロープがオシレーターと同じ並びになっていますが、一対一で対応しているわけではなく自由にルーティングできます。
紛らわしいですね(笑)

アルペジエイターもありまっせ😊

Sines レビュー! サウンド編

プリセットは?

プリセットの数は500以上あり、普通に楽しめる感じですね。
出音は、評価の高いCherry Audioなのでいい感じです。

ただプリセットは玉石混交だと思います。
強いのは、そうですねぇ。

フィルターやレゾナンスの効いたシンセベース
あぁ、FM音源!ゴリゴリなFMベース
DX7で弾いたことないけど、たぶんそのまんまのキラン☆なDXエレピ。

そして、普通に弾いてて気持ちいいシンセリード
フィルターの開き具合が快感なシンセブラス

…とこんな感じ。
どシンセ音色とFM音源な音色が強いなぁ😀

けど、これらのプリセットだけで元を取れたと思えるほど素敵なサウンドですよ。

ていうか、よくもまぁ~サイン波からこれだけのバリエーションの音色ができるもんだなと感心しました。

プリセット選択画面。お気に入り機能はもちろん、お気に入りだけをカテゴリ表示させたりもできる。
ちなみにプリセットはCtrl+左or右で切り替えができますよ。かなり捗ります!!

4つのサイン波が生み出す無限の世界!

冒頭でもお話したとおり、このシンセはオシレーターはサイン波のみ。
だけど、なぞの力でいろいろな波形を生み出せちゃうんですよね。凄い。

実は、さまざまな波形調節つまみで矩形波、ノコギリ波などの複雑な波形を生成しちゃうっていうのが真実です(笑)
それ自体は目新しいことではないのですが、すべてをサイン波から生み出してしまおうというコンセプトがいいですね。

一般的なシンセであらかじめ用意してある矩形波、ノコギリ波とはまた一味違うオーガニックなサウンドがたまんないですw

FM音源の音作りも得意?

4つのサイン波オシレーターと聞くと思い出すのは4OPのFM音源ですよね?(僕だけ?(笑))

そう!Sinesは、4OPのFM音源ちっくな音作りもできるんです!プリセットにアルゴリズムのテンプレートもあったり。
レシオやフィードバックつまみもあったりします。
あと、ピッチを固定させる機能もありますよ。

FMサウンドで音作りしたくなりそうですねw

Sinesの音源を作ってみた

Sinesの美味しいプリセットを使ってデモを作ってみましたよ。
心して聴いてくださいな(何様?w)

ちなみにそのままの音を味わっていただきたいので、基本的に外部エフェクターを掛けませんでしたよ😊

まずはベース。フィルターの効き具合がサイコー♪これからもベースで使っていきたいくらいいいね!
お次はキック。まぁねサイン波のシンセなんで得意ではないですが、わるくないと思います。
リードシンセ。いいですね~。内蔵エフェクターがいい仕事していますw
なにげにオルガンの音色もなかなかいいですよ。ロータリースピーカーエフェクトもありますから、意外にいけますよ。そういえばオルガンはサイン波の塊ですからね(笑)
これまでのトラックを組み合わせて、ミックスをするとこんな感じに仕上がります。ハットやスネアもSinesです。(Neutron4PUNISH使用)

その他にもDXエレピとか最高です!
ロック系ポリシンセ。これもよろしいですなぁ~
グライドするポリシンセ。独特の味がある!
FMといえば僕の中ではベース。こういう音色でベンベベっての好きだなぁ。けど、PCってよりDX-7のFM音源になってしまうのは仕方ないか。

Sinesレビュー 外観編

では、Sinesの外観をレビューしていきます!
外観は、制作のテンションに関わってくるから重要ですよね。
あと、使いやすさなどにも触れていきます!

テンション上がるかっこいいUI!

SinesのUIは作り込まれてて気合を感じます。
名前の通りサイン波の「波」をモチーフにしてあり、デザイナーさん頑張った!と褒めてあげたいです(笑)

あと、木の側板かっこいい!
アナログシンセといえばこの感じですよね!

なにげにミニオシロスコープもかっこいいですよ!
ソフト音源なのにわざわざミニオシロつけるなんて粋ですね(笑)
モダンアナログシンセみたいでテンションあがりんぐ\(^o^)/

電気少年だったのでこういうのたまんないっす(じゅるり(^q^))

つまみの数や知らないパラメーターで圧倒される!

UIはカッコいいのですが、つまみやボタンが多くて尻込みしちゃいますよね。
(僕も最初そうでした(笑))

なのですが、冷静になれば飼いならせるはずですよ。
シンセ中級者以上ならね😀

あとは、マクロつまみがあればなと思ったり。
つまみひねるといい感じで音が変わっていくので、マクロつまみがあればもっと面白くなったと思うのです。
まぁ、このままでも十分面白いですけどねw

Sinesレビュー その他編

負荷は重め…

Sinesは、サイン波しか出さないから軽いんじゃないのって?

ノンノン!それなりに重たいです!

ブリセットによりますが、重たいのはCPU載せ替えたばかりのRyzen5700Gでもレッドゾーンでした(笑)
まぁ、今回のデモみたいな普通の音を使う分には大丈夫なんですけどね。

でも、Cherry Audioでおなじみのオーバーサンプリングが×4までできるのですが、それをすると死にますw
よっぽど力自慢のPCじゃないとムリポだと思われます…

StudioOneでのパフォーマンスメーター。先程のデモ曲のものですが、Neutron 4とかと比べてもなかなかの負荷ですよね(笑)

拡大と縮小は全然OK!

シンセプラグインの表示の拡大と縮小は気になるところですね。
特に拡大は、4Kなど高解像度でDTMをするしている人も多いと思いますし。

その点、拡大はガッツリできます。
Sinesは4Kでも全然耐えられるくらい拡大できましたよ!
これならじっくり音作りできますよ。

実はSinesはFocus機能でさらに一部拡大できます!
(同じくCherry AudioのMiniVerseにもあります)
めっちゃ拡大できるのでシビアなパラメーター操作にいいでしょう😃

4Kで目一杯拡大してみました。これだけデカいとテンション上がります!
Focus機能でこんな風に拡大できます!近い近いww

sinesの音作りのコツ

Sinesを少し使ってみて音作りのコツが少しわかったのでご紹介しましょう。
理解のとっかかりになればと思います!

まずは1OSCをつかいこなそう

いきなりSines全部をいじろうとすると大変なので、まずは1OSC(オシレーター)をマスターしましょう。
画像の範囲が1オシレーターになります。

それでも見慣れない名前のつまみもあるので、主なつまみに番号を振って簡単に説明しましょう!

  1. 【RATIO】倍数での周波数設定。つまり倍音の設定。
  2. 【FREQ】周波数設定。上下1オクターブまで。オクターブ自体は左のフィート表記のボタン。
  3. 【FEEDBACK】オシレーターのフィードバック量。設定次第でノコギリ波やランプ波も作れる。
  4. 【PHASE】位相設定。FM音源のモデリングをする時はこの値にモジュレーションをかける
  5. 【WIDTH】波形の1サイクル内での波長幅の比率。普通はパルスのみだけど、サイン波ももちろん対応する。
  6. 【SHAPE】対数または指数カーブを適用して波形を捻じ曲げる。サイン波を三角波にできる。
  7. 【Wavefold】波のある時点でスレッショルドを設定し、音色やハーモニクスを劇的に変化させるために波のその部分を「反転」させます(よくわからないので取説をそのまま和訳)。まぁ、波形を無茶苦茶にするやつかな??(笑)
  8. 【Drive】歪み。一般的な歪みと違いノート1音1音独立して行われる。つまり波形を変える為の歪み。

まずは、1OSCだけ使って、これらのつまみを回して変化を感じてみましょう。
一般的なアナログシンセとは違う変化が面白いですよw

プリセットからいじろう!

とはいえ、まずはプリセットからいじるのが分かりやすいです。
なので、プリセットでどのオシレーターを使っているか知りたいですよね?

けど、ツマミがたくさんあってよくわからない?
そんなあなたは、ここをチェックしましょう!

オシレーターのLEVELスライダーを見ればどれを使っているかわかります。
ちなみにその右のインジケーターは、音が鳴れば光ります。

そのオシレーターをソロにしたりしていじって遊びましょう\(^o^)/

光るボタンは?

Sinesはツマミも多いですが、光るボタンも多くて引いちゃいますよね(笑)
まぁ、これらはオンオフもあるんですが、「設定済み」の目印でもあります。

例えばあらゆるツマミのそばにSRCボタンがあります。
これはモジュレーションソースの設定をするボタンなんですが、これが設定してあるつまみは点灯します。
なので、モジュレーションが効いているパラメーターがわかりやすくて捗ります!

その他音作りのコツ

つまみ単体ではなく、もっと広範囲にモジュレーションをかけた時ありますよね。
例えば、すべてのオシレーターにビブラートかけたいとか。
そんな時はモジュレーションマトリクスが便利ですよ。

先程の例のようにモジュレーションホイールでの一括モジュレーションをかけたいときとか。

あとは、サブオシレーター・スーパーオシレーターも装備してます。

ちなみにこれらはオクターブ上下をサイン波で補強するオシレーターです。
サブオシレーターは、1オクターブ下でベースのスーパーローを補強。
スーパーオシレーターは、1オクターブ上でオクターブ感の補強(かな?)
って、感じです。

サブオシレーターのあるシンセは割りとよくあるのですが、スーパーオシレーターは珍しいですね。
使いようによっては武器になるのかも?

Sinesレビューの〆

というわけで、Sinesのレビューをしてきました。
本当はね、簡単にささっと済ましてしまおうなんて考えてましたw

けど、使っているうちにだんだん魅了されてしまい、記事も熱をもって長くなってしまいました(笑)
それくらい使ってて楽しいし良いサウンドなんで、僕の音源聴いて気になった人は、ぜひつかってみてくださいな😊

ちなみにYoutubeでSinesって検索するとわかりますが、海外のものを含めレビュー動画が多いですよ。
発売したばかりなのにそれだけ注目されているってことですね😊

では、また♪

サイン波オシレーターだからと言ってあなどれない!

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