【Minimoogモデリング】mini V は伝説のサウンドから今風なナウいサウンドまでイケる守備範囲が広いアナログシンセプラグイン!?【レビュー/音源あり】(Arturia)

こんにちは!あんどりゅーです。
いかがお過ごしですか?

今回はARTURIAmini V(V4)を入手しました!
これは有名アナログシンセのMinimoogのエミュレーションプラグインで、Minimoogのシンセベースを目当てで入手しました(Moogといえばシンセベース!)

今まではCherry Audioのmini verseを使っていたのですが、他のmoogエミュレーションシンセってどうなんだろ?と気になった次第であります。

というわけで、今回はmini Vのレビューをシンセベースメインにお送りします!
では、いってみましょう\(^o^)/

目次

mini Vとは

知らない人のために、mini Vとはどんなシンセか簡単に説明させてください m(_ _)m

ArturiaのMinimoogエミュレーター

mivi Vとは簡単にいうとMinimoog1のエミュレータープラグインです。

Minimoogは、1970年代にMoog Music社が製造したアナログシンセサイザー。
(正式には「Minimoog Model D」)
コンパクトなサイズと今でも通用する優れた音質で有名です。
このシンセは、キーボードとモジュール化されたコントロールパネルを備え、アナログ回路を使用して音を作ります。

当時、非常に革新的な楽器であったので音楽シーンにも影響を与え、多くのミュージシャンに愛用されました。
キーボーディスト的には、シンセリードやシンセベースが有名憧れたものであります。
(僕はPCMシンセの再現でガマンしてたのはいい思い出(笑))

実機Minimoogだけじゃない。現代のシンセとしても使える!

んでmini Vは、実機のモデリングだけでなく今風シンセとしても使えるのも魅力。
実機にはない追加機能も豊富なんです。
(懐古派は受け入れがたいかも?)

実機はモノフォニック(単音発音)なのにポリフォニック(複音)にできたり、オシレーター3を犠牲にしなくてもLFOができたりと実機にはない柔軟性が魅力です。
(実機を忠実再現するってプラグインもそれはそれでいいけども)

ま、詳しくは後ほどご紹介しますね!

mini Vをなぜ欲しくなったか

では、なぜ僕がmini Vを欲しくなったのでしょうか?

シンセベースはCherry Audiomini verseを使っているけど、なーんか物足りないんですよね。
シンセベースで使ってるのですが、無理させると不具合が多少あったのです。
タイトなフレーズで追従が怪しかったり、プチ音もあったり…
(実機通りかは知らないけども)

僕は、ベースってレイヤー2させることが多いんです。
ここでmoogのレガート奏法3の入力で問題が発生するのです。
miniverseはオリジナルmoog同様、レガートモノが「低音優先」なのです。
けど、ハードシンセを含めた他のシンセは「後音優先」しか対応ていないことが多く、打ち込みを変えなきゃならんこともあり、面倒だったのですよね。
その点、mini vは後音優先にもできるらしいから、楽にレイヤーできそうだと思い入手に至りました。

かっこいいUIだぞ!mini V

Minimoogを再現したMini Vですが、UIももちろんMinimoogを再現しています。
といっても完全ではなく、機能追加によってつまみやスイッチが増えていたりするのですが。

んで、このUI見てくださいよ。(下の画像)
3Dな立体的でかっこ良くないですか?やっぱカッコいいシンセってテンションが上ります!!

ていうか、これは当時のMinimoogではなく復刻版の再現っぽいですね。

同じMinimoogモデリングのUIでもminiVerseは平面ぽい感じだし、SOFTUBEのModel 72は当時のMinimoogの雰囲気ですがダーティーすぎやしないですか(汗)
ビンテージなのはわかるんですけどね。

その点Mini VのUIはツマミやスイッチがキレイで実際に触ってみたくなります(笑)

見た目のかっこよさも重視したい僕にとっては、mini Vの外観はナイスだと思いました。
やっぱ見た目がいいプラグインを使っているといい曲できそうですよね(気のせい?)

かっこよい外観のminiV。つまみ触ってみてぇ~(笑)

mini Vのサウンドはどうかな?

ごきげんなサウンド!

今使っているCherry AudioのminiVerseには悪いけど、mini Vの方が明らかに出音がいいです。
mini Vは、ソリッドでシマリがあります。
弾いてて気持ちいいですよ。

特にベースサウンドはごきげん♪
質感がたまらないです!
艶があるというか、これはEDMシンセではなかなかできないベースサウンドじゃないかな?

正直miniVerseは今聴くと図太い音だけど平ぺったく感じます。
(価格帯も違うしMinimoog入門にはちょうど良いのですが)

ただmini Vは他のモデリングプラグインと比べてmoogの太さや分厚さがないとの意見も見受けられます。
まぁ、そう感じなくもないですが、音楽制作としてはmini vは多少薄くでも使いやすい音だと思います。
このグレードにしては、発音のレスポンスや正確性もいいと感じましたし。

ていうか、実機触ったこと無いから、どちらが実機に近いかはわかりません。
まぁ、実機そのままに鳴らしたいというより、「moogサウンド」を鳴らしたい人の方が多いと思うからそんなにこだわらなくてもいいかなと。
自分のサウンドにハマらなきゃ意味ないですし。

実機にない機能いっぱいでモダンなサウンドもできる!

Arturiaのシンセ実機モデリングプラグインはそうなのですが、メーカー共通の拡張機能が付属しています。
(同メーカーのACID Vもそうですね)
古い機材でありながら現代的なサウンドも出せるようになり、守備範囲が広がり活躍の幅が広がりますよ。
moogっぽさは無くなっちゃいますが…温故知新ってやつですね(ホントに?)

拡張機能には、上部ツールバーの「ADVANCED」からアクセスします 。
上に拡張機能画面が表示され、タブで「モジュレーション」「キーボード」「エフェクト」の機能を追加できます。
これがまた充実していて、EDMシンセとしても使えるんじゃないかってくらいです。

まぁ、従来のmoogでもシンセリードにはディレイやリバーブは使うことは多いから、便利な機能ではあることは確かです。
要は実機+αで現代に復活した頼もしいMinimoogプラグインってことですね。

デモ曲を作ってみた

デモサウンド作ってみました。
Moogベースと言えばファンキーな曲だよなぁ~っと思いながら作ったのですが、出来上がってみたらユーロビート調になってしまいました。
※なんかすんません笑今度ファンキーなのができたら追加します!

ミックスプラグイン不使用のmini Vから録って出しの音です。
ちゃんとミックスすれば、アナログ系主力で使えるのではないでしょうか?

mini Vのプリセットを元に作りましたよ。やっつけ感がいいですね()

プリセットは?

プリセット数はそこまで多くはないですが、楽しめるくらいはあります。
傾向としては、今風のサウンドの物も多く、拡張機能を使ったものがほとんどです。
なので、純粋なMinimoogを楽しみたい人は物足りないかも。

ゼロからつくればいいんですけどね~

アナログシンセ初心者でも楽しめる

先にも書いたとおり、Arturiaの共通の拡張機能がたくさん搭載されています。
その中でも、マクロ機能はこのシンセではとても便利な機能だと思います。

なぜなら、アナログシンセ初心者でも直感的に音色操作ができるからです。
実機のmoogは特にとっつきにくく、初心者が直感的に操作できるほど甘くありません。(そこがいい)
例えば独自表記のパラメーターがあり、レゾナンスFILTER EMPHASISだったり、初見では何がなんだかです(笑)
たとえプリセットから少し手を加えたくても、??になることでしょう(笑)

その点、マクロ4なら、BrightnessTimbreTimeMovementという一般的な英語のパラメーターなので触ってみたり、少し調べれば簡単な音色エディットはできるでしょう。

基本機能を画像ツアーしてみる

それでは、主要の各エリアを画像でツアーしてみましょう。
ざっくり機能が把握できます(多分)
※クリックで拡大

遊び心たっぷりの隠し機能!?

おや?よく見るとmini Vのロゴパネルがフタになってないですか?
クリックしてみると…なんと調整できるトリマーが出現!
こういう演出たまんないですねぇ!
(昭和の男子はこれ系好きですよね(笑))

ACID Vもそうですが、Arturiaのプラグインって遊びゴゴロがあっていいですね!

モノレガートの発音は後音発音のみ?

今使っているCherry AudioのMiniVerseのモノレガートの発音は低音優先でした。
たぶん実機もそうらしいので当たり前なのですが、これって一般的ではなく普通は最後の音を優先される方式が多いです。
前述しましたが、レイヤーさせる時にプログラムを直さなきゃいけないので、具合は良くないです。

その点、このmini Vは最後の音を優先するので、他のシンセとのレイヤーがやりやすいです。
特にシンセベースはサブベースとレイヤーさせたりするので、大きな問題だったりします。

蛇足ですが、以前のバージョンのmini Vのマニュアルでは、優先音を設定で選べたのですが、V4では後音優先のみみたいです。

枠内が発音数の設定。モノはMono とMonoLegatoのみ。うーん。

mini Vの負荷はどうかな?

では、気になる負荷をみてみましょう。
ロースペPCやモバイルDTMをしている人は気になるところですよね?

Studio Oneのパフォーマンスモニターによると、普通のシンセくらいかな?
特に軽くも重くもないといった印象です。
だけど、拡張機能のエフェクターを多用すると重たくなるかもですが。

Studio Oneのパフォーマンスモニター。他のプラグインと比べると普通って感じです。ていうか、枠以外にもmini Vが走ってましたね…。状況によっても重くなるかもです。

mini Vの4K表示はどうかな?

このブログのレビュー記事恒例の「4K画面での最大表示」を試してみましょう。

下の画像が4Kモニター(スケーリング100%)での最大表示です。
なかなかガンバっていますね!
これだけあれば必要十分です。(これ以上あっても持て余してしまいますし(笑))

4Kでもこんなに拡大できる!テンションあがりますね(笑)

おわりに

最後まで読んでいただきありがとうございます!
mini Vって、いろいろな可能性を感じるMinimoogプラグインだなという印象でした。

Minimoogが進化したらこんな感じなのでしょうか?
(純正ハード復刻版はそう?)

というわけで、Mini Vのお陰でMinimoogの世界にさらにハマりそうです。
(実機購入も時間の問題かも(笑))

では、また次回の記事でお会いしましょう♪


伝説のシンセの大群がPCで復活!
  1. Minimoogは、モニムーグってモニモーグなのか論争がありましたが、開発者のロパートモーグ博士の読み方にならい「モーグ」に落ち着いたのは有名な話。ちなみに僕はムーグって呼んでた派です(笑) ↩︎
  2. マクロ:一つのつまみでいろいろなバラメーターを同時に操作できる機能。関連するパラメーターを同時に操作できるので動な音色操作ができますよ。 ↩︎

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