【レビュー】かんたんハモリプラグイン「TriVox」を使ってみた。歌ってみたにもオススメ【音源あり】(ハーモナイザープラグイン/WA Production)

こんにちは!DTM楽しんでいますか?

「メロディーは作れるけどハモリって難しいんだよなぁ」って?
わかります!ハモリってただ3度ズラせばいいってわけでもないし、コード理論もいります。
なりよりメンドくさい(笑)

そんなあなたにオススメなのは今回紹介するW.A ProductionTriVox」です。
これを使うと簡単にハーモニーを作れるだけでなく、シンセのレイヤーにも使えるので全DTMerにオススメだったりします。

で、使ってみていい感じだったので、レビューしてみます!
では、レッツゴー\(^o^)/

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目次

TriVoxとは?

まずは、TriVoxについて軽く説明しておきましょう。

TriVoxは、その名の通り3音まで重ねられるハーモナイザープラグインです。
オーディオプラグインなので、トラックにインサートして設定するだけで、ハーモニーを奏でてくれます。

主な特徴

では、主な特徴を見ていきましょう。

  • 3つのハーモニーボイスを作れる
  • スケール選択できる(20種類)
  • ユニゾンやデチューン、スプレッドもコントロールできる
  • キャラクターを無段階で変更できる

といった感じです。
(もちろん、まだ魅力的な特徴はありますよ)

「とにかく簡単にハモリ3ボイス作れるハーモナイザープラグイン」って訳です。

この3ボイスを設定すれば、基本的にはOK。原音に混ぜてることになるので、ユニゾンもOKですよ。

W.A Productionについて

ちなみにW.A Productionは、EDM系の こじんまりしたオーディオプラグインをたくさんリリースしているメーカーです。

過去レビューした中では、Make it Loud Bundleっていうのがありましたね。
中でもPunchy wormは見た目もびっくりのおもしろプラグインでした(笑)
ぜひ、レビュー記事を見てみてください\(^o^)/

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W.A Productionは、EDMシンセではbabylonが有名かな?ていうか、たくさんプラグインリリースしているので、アップデートとかしてくれるのかちょっと心配になるメーカーです(笑)

なぜTriVoxを導入しようと思ったのか?

では、なぜよりにもよってTriVoxを使おうと思ったのでしょうか?(おいおい)

ていうか、ハッキリいって、最初はまったく興味なかったです。
「なんかイントロセールやってるなぁ。ハーモナイザーかぁ。打ち込みメインの僕には関係ないかなぁ。むにゃむにゃ…」なんて思ってました。(寝ていたのかよ)

けど、あんどりゅーはよく考えました。
「待てよ?オクターブや5度で設定すれば、シンセやベースで武器になるかも?(じゅるり)」なんて。
これデチューンもできるし、W.A Productionのプラグイン廉価ですし、やすしおすし…やすしきよし(なんのこっちゃ)

このプラグインをただのハーモナイザーって言ってしまえばそれまで。
ですが、WA.ProductionってダンスサウンドとかEDM系のプラグインのメーカーなので、クリエイティブに使えるのかもね~ということで、物欲センサーが発動しました笑

TriVoxを使ってみて感じたこと(レビュー)

このTriVoxを少し使ってみました。
結論「めっちゃ使えるプラグインじゃん!」って感じです。
では、詳しくレビューしていきましょう\(^o^)/

パートのレイヤーが簡単にできるじゃん!

使ってみて感じたのは、「シンセでレイヤーさせる時にめっちゃ使える」ってこと。
しかも効率化できるんしゃないか?とも思います。

TryVoxって、歌に使うプラグインだと思われがちです。
しかし、シンセなど打ち込みのサウンドに対しても有効なんですよね。(公式デモでも使われていますが)
オクターブや5度でレイヤーするのって、打ち込みでは定番のテクニックだと思います。

で、レイヤーする時ってトラックを複製したりしますが、このプラグインなら、その手間もいらないんです。
音がしょぼいからオクターブ重ねようかな?って時にとても便利です。
プラグイン挿入するだけですし。トラックを複製すると見た目もスマートじゃないし、管理も手がかかります。

TriVoxのプリセットウインドウ。Vocal以外のプリセットもあるので試してみては?

しかも、ユニゾンでレイヤーもできるのも見逃せません。
デチューンかけてレイヤーできるので、チップチューンなどのシンプルなサウンドに厚みや雰囲気を付加させるのに使えますよ!
(PSGサウンドでは常套句ですよねw)

ただ、CHARACTERでいい感じに調節する必要はありますけどね。

※編注:今のところピアノのオクターブレイヤーはあまりうまくいかないです。なぜだろう。。。

VOICEごとにユニゾンで最大4つ重ねるSUPER UNISON。そのユニゾンのピッチをずらす音の厚みをだすDETUNE。その広がりを出すSPREADパラメーター。

ボコーダーっぽいこともできる

実は、CHARACTERのパラメーターをSyntheticにするとボコーダーっぽい事もできます。
(ボカロとかより生声推奨)

Synthticにするとフォルマントが機械的になるので、キーとスケールを設定するとあのサウンド(どのサウンド?(笑))になります。
本当のボコーダーのようにはいかないですが、ぽい事はできますよ。

本来の使い方でももちろんバッチリ(笑)

もちろん、本来の「ハモリをつくる」って言う機能もバチクソ使えます!
上下のどちらか3度に設定して、普通のハモリもバッチリです。
普通に歌のハーモニーで使える感じです。

ちなみにハーモニーのスケールもDAWのコントロール経由で変更できるので転調にも対応できます。
(直接オートメーションはできないみたいです)

スケールのプルダウンメニュー。これだけのスケールが使えたら十分では?半音も全部OKな場合はCHROMATICを選ぶのよ?

ただ、それぞれのボイス別にきめ細やかな設定ができないのは残念かなぁ。
パンを振ったり、タイミングを少しずらしたりできると最高なのですが(欲しがりさん(笑))

ハモリを作ったらTriVoxだと同じチャンネルに出力されるのもなんとかしたいですね。
(ハーモナイザープラグインだから仕方ない)
だから、こだわったミックスをしたい時は工夫がいりますね。
ハモリだけの設定にしてバウンスするとか。

あ、ひょっとしてボーカルのトラックからハモリのトラックにセンドしてそこにTriVox挿せばいいのかな?
TriVoxがサイドチェイン対応なら、バスチャンネルじゃなくてもいけそうだけど。
(サイドチェイン対応じゃないです…残念ながら)

UIも見やすく使いやすい!

TriVoxですが、UIも見やすいしカッコいいです!
色合いもいいし、初見でもなにをどうすればいいのか分かります。
この直感的な操作性は、脳のリソースを使わないので制作も捗ることでしょう(笑)

ていうか、W.A Productionの製品のUIってだいぶクオリティー良くなった気がします😁

TriVoxをカエルの歌でサウンドテスト♪

ここで少しTriVoxのサウンドテストといってみましょう。

サウンドテスト1

音声合成ソフトのメロにTriVoxのハモリを入れるとどうなるかって実験です(笑)
ここでは、CeVIO AIさとうささらさんにカエルの歌を歌ってもらいました。
1まわし目は原音単体、2まわし目で上3度(+3)付加、3まわし目はさらに上5度(+7)付加です。

どうでしょう。かなり自然にハモリがつきますね!
(ていうか、なぜカエルの歌?(笑))

ちなみに設定は画像の通りです。
紛らわしいですが、VOICE3が3度上、そしてVOICE1が5度上になってます。
キーはCメジャーにしてあるので、白鍵上でハモリが生成されるって話ですよ。
(5度を入れるとボコーダーぽく聴こえるのは気のせい?(笑))

メジャーキーで3度なら+4の方がいいと思ったのですが、+3の方がシックリしました。
(プリセットでも+3になっています)
補正される方向によるんでしょうね(しらんけどw)

ちなみにStudioOneではこんな感じにトラックを置いています。
同じ原音を置いたトラック複製してずらして、TriVoxの設定も変えてって感じでやっています。

サウンドテスト2

今度は、ハモリ(Wet)成分の音の変化をみてみましょう。
音が変に変わっちゃうと不自然になっちゃいますからね。

1ボイスだけ出力。ユニゾンに設定でウエット100%だとこんな感じ。キャラクターは50で。
上の音源+SuperUnison、Detune、Spreadを50に。 1ボイスでも音の厚みが出てきました。コーラスならこれくらいでもいいかも。

サウンドテスト3

今度は、Characterパラメーター(SyntheticとOrganuc)のサウンド変化をみてみましょう。

上3度のハモリでキャラクターをSyntheticに振り切ってみました。幼い感じですね(笑)シンセのレイヤーはこれにしたほうがいいですよ。
上と同じで今度は逆にOrganicに振り切り。人間っぽいフォルマントになりました。通常はこっち側でしょう。

その他のレビュー

では、他のプラグインと同じ視点からもレビューしてみましょう。

4Kでの拡大表示は?

4KモニターDTMerとしては、4Kでどこまで拡大できるかが気になるところですよね。
拡大できないと小さいなぁ~ってなりますし。

ていうか、TriVoxは4Kでもめちゃめちゃ拡大できます。
必要以上に拡大できます(笑)
ここまでできるのは手持ちのプラグインではこれが初めてで、あんどりゅーびっくりです(゚∀゚)

単に見切れてるだけだと思うでしょ?4Kモニター全部なんですよ(スケーリング100%)

負荷は?

TriVoxの負荷はどうなんでしょ?
実は、カエルの歌のデモサウンドを作った後にドラムやベースを入れて軽くミックスしたりして遊びました(笑)
その時の感じだと軽めのプラグインなんだなと感じました。

これならノートPCでもイケるんちゃいますかね~

ライセンスや導入方法

では、導入方法やライセンスのことについて軽く触れていきましょう。

導入方法

PluginBoutiqueでの導入方法です。ていうか、購入したときの記憶がうろ覚えで、ひょっとしたら順番が前後することがあるかもです(スミマセン)

STEP
購入

まずはPluginBoutiqueで購入します。

STEP
My Accountページから製品のダウンロードボタンPush!

PluginBoutiqueログイン状態でマイアカウントページへ。TriVox欄の「DOWNLOAD」ボタンをクリック!
W.A Productionのページに飛びます。
(この時、シリアル番号をコピーしておく)

STEP
アカウント作成&ライセンス認証

コピーしておいたシリアル番号をライセンスキー欄にペースト。ADDボタンを押して認証。ユーザーページのトップのMY ORDERSからTRIVOXのView Ordersをクリック後のページからダウンロード。

STEP
インストールとDAWでプラグインスキャン

ダウンロードしたファイルからインストール。完了後DAWを立ち上げプラグインスキャン。ブラウザーのエフェクター一覧にTriVoxがあれば読み込み成功!

STEP
ゴール!!

プラグインをミキサー画面の対象トラックに挿入すれば完成!
お疲れ様でした😊

TriVox レビューのまとめ

W.A ProductionのハーモナイザープラグインのTriVoxのレビューを最後まで御覧いただきありがとうございます。

総括してみると…

TRIVOX
総合評価
( 4.5 )
メリット
  • お手軽にハモリをつけられる
  • デチューン、スーパーユニゾンなどキャラクターを変えるパラメーターが豊富
  • UIはかっこよく、操作性がいい
  • コスパがかなりいい!
デメリット
  • ボイス単位での踏み込んだ調整ができない
  • ハモリノートの生成やノート単位での調節はできない
  • ハモリの音声をしっかりミックスしたい場合はひと手間必要

といった感じで、かなりいい感触でした。
ハーモナイザープラグインっていい感じにならないことが多いので敬遠してましたが、TriVoxこれならおすすめできます!

せっかくなんでセール中に買っちゃいましょう!
後悔はさせませんよ~(たぶん)

お手軽にハモリたい人に熱烈おすすめプラグイン。2023/07/27までセール

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この記事を書いた人

名古屋のDTM愛好家。打ち込み歴は35年。キーボードプレイヤー。打ち込み中心にコピー、作曲などで活動中。
昔のFalcomゲーム(イースシリーズやソーサリアンなど)のBGMコピーも。
fripSideが好きで曲コピーやってます!
オリジナル曲も歌もの、BGM問わず作っています。

あんどりゅーのあっちこっちDTMちゃんねる
あんどりゅーのfripSideコピー工房
あんどりゅーのレトロPCゲームミュージック工房


■主な使用機材、ソフト。
【DAW】StudioOne 6 Professional(Windows版)※3.5から使用
【ハードシンセ】Roland FA-07など



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