こんにちは!あんどりゅーです。
今回は、気になっていたSmart:EQ3をゲットしました。
これは帯域の被り対策にいいプラグインだと思ったのでレビューします!
smart:EQ3とは?
SonibleのAI系EQです。
特徴はこれ(ジャン!)
- AIが音を「聴いて」学習して、音源に適したイコライジングを提案
- いろいろな楽器、シーンに対応したプロファイルを多く収録
- 他のトラックのSmart:EQ3と連携してミックスバランスを自動で整える「グルーピング」機能
つまり、あれですね。
AIでEQ設定してくれる時短らくらく系プラグインってことですね(笑)
なぜ欲しくなってたのか?
なぜ僕はsmart:EQ3が欲しくなったのでしょうか?
Sonibleのsmart:シリーズとpureシリーズは何個か愛用しているのですが、そういえばEQは使ったことないし使ってみたいなぁ~って思っていました。
チャンネル間で通信して被り対策もできるらしいので、その機能も興味津々です(笑)
【レビュー】 AIコンプ「Smart:Comp2」で時短コンプやでぇ!【Sonible】
【AIリバーブ】pure:verbでやたらリバーブを使いたくなる!の巻【レビュー】
【レビュー】pure:compは簡単おいしいコンプ!の巻【smart:compとの比較も】(AIコンプ)
【レビュー】pure:limitは普段使いしたくなるリミッターだぞ!の巻【AIリミッター】
あと、同じAI系のNeutronのEQとも比べてみたいなぁと思ってんですよね。
チャンネルストリップと比べるのはあれですけど(笑)
【iZotope】Neutron4は新機能がたくさんで嬉しいけどちょっと重くない??って話【3との比較メインでレビュー】(AI チャンネルストリップ)
smart:EQ3って、何ができるの?
では、このsmart:EQ3は何ができてどんな特徴があるのでしょうか?
AIでEQ自動設定 手動で今まで通りのEQ
まずは、AIでEQの自動設定ができます。
基本的にトラックの音源を読み込ませて、プロファイルを設定するだけの楽ちんEQでやんす。
結果が満足しなかったら、調整もできますよ。
しかも、一般的なEQのような手動EQも加えることも!
複数トラックの同時設定!
これがsmart:EQ3の一番の売りだと思うのですが、6トラックまで同時に設定できます!
それぞれの個々のsmart:EQ3(以下「インスタンス」)が読み取り中に通信して、被りを考慮してEQしてくれる優れもの。
被り対策がかなり楽ちんになります。
しかも、これを1グループとして、複数設定して一括管理できるのです。あぁ、楽ちん楽ちん(笑)
音源ビフォー、アフター
ここで、Smart:EQ3のビフォーアフターの音源を軽く作ってみたので、聞いてみてください。
前半4小節はバイパス、後半4小節は適用してますよ。
すべてのトラック(ドラムはパラ)でSmart:EQ3をインサートしてます。
後で出てくるグループビューでEQをまとめて設定しています。
環境によっては、よく聴かないとわからないかもですね。
けど、帯域被りが解消されてスッキリしたのがわかるでしょう。
効果と手動EQとして
AIのEQは、薄口な印象なのですが…
AIのEQの印象は、単体ではあっさりした感じです。
Neutronみたいなガッツリした変化ではないです(まぁ、チャンネルストリップとEQ単体を比べるのはなんですが)
効果を強くしたり適用範囲を狭くできるので、それはそこまで問題ではないです。
まぁ、サウンドの意図までは読めないので、最大公約数的な変化に留まってしまうのでしょう(そう?)
なので、最初は「あれ?本当に効いている?」っていう印象でした(笑)
AIの結果を見てみると、デフォルトでは+-3dB以内って感じなので、そりゃ変化は分かりづらいでしょう。
(もちろん、緑の線を上下ドラッグでかかりを強弱することもできます)
というわけで、「必要以上なことはしないかな、AIって。ハズレかなこのEQは…」
…なんて思っていました。
そんな戯けた考えも過去の話になりました(笑)
よく調べたら、初期状態ではダイナミックEQが効いてないようで。
ここからDynamicの数値を上げて行くと動的に反応して、印象が変わりました(なんということでしょう)
なんというか、少しコンプがかかったような、それでいて躍動感もついたような!
これなら使いどころあるぞ(わくわく)
手動でも使えるが…
自動EQが売りのsmart:EQ3ですが、手動EQも追加できます。
自動的に設定されたEQカーブに加えて、自分の手心も加えることができます(日本語のニュアンスが違うようなw)
ただ、手動ではダイナミックEQにはできないのが残念かなぁ。
MS処理のEQには対応していますが。(LRは未対応)
使い勝手もFabfilerのPro Q3のような専用EQと比べると劣ります。
なので手動EQとしても使いたいなぁ~って淡い夢を見ている人にはあまりおすすめしません(笑)
【定番EQ】FabfilterのPro-Q3を買ったから魅力に迫るぞ!【レビュー】
僕としては、手動EQはsmart:filterのおまけかなぁ~っといった印象です。
この使い勝手が良くなれば、かなりの魅力的なEQなんですが。
スペアナの表示が荒いかな?
スペクトルアナライザー※の表示もできるのですが、表示が滑らかではないようです。
先述のPro-Q3と比べると残念なくらいですね…
それにデフォルトでは表示オフになっていて、ボタンでオンしないといけないのもなんだかなぁ~と思います。
※スペクトルアナライザー:リアルタイムに周波数ごとの音量を見れるグラフ。
本領はグループビューにあり!
複数のトラックをまとめてEQをできるグループビュー。
6つまでのインスタンスが通信して、EQの自動設定ができます。
これは「1つのグループで6つまで」なので、複数のグループを作ればグループビューを複数稼働できますよ。
(トラックというトラックに挿してもOK(笑))
単体では、あっさりしたAIさんですが、グループビューでは本領をはっきりしてくれます。
一発で被りが軽くなるし、時短になります。
(これはNeutronと比べてもアドバンテージになります!)
もちろん、これだけでEQ処理が完了できるわけでもないですし、音作りは必要です。
smart:filterは下ごしらえをやってくれるイメージでしょうか。
ここをスタートラインにして、制作すると時短になったり、クオリティーが上がると思います。
被りって何かわからないけど、ミックスでスッキリさせたいDTM初心者さんにいいかも!
あとは、トラック少なめな曲なら、これだけで被り対策の時短になると思いますよ!
4Kでの表示
4K(スケーリング100%)での最拡大表示は、どこまでできるのでしょうか?
画面の4分の1なので、フルHD相当までのようです。
EQなので、もう少し頑張ってほしかったなぁ。
EQ専用プラグインとして使い勝手もいいし、AIも使える!っていう立ち位置目指してほしいです。
負荷は?
負荷は軽めのようですよ。
StudioOneの内蔵音源と同じくらいの数値になりました。
トラックというトラックにインサートできそうですね(笑)
まぁ、こういう複数トラックに挿して使うプラグインだから軽くないとね😊
導入はどんな感じ?
認証は、メーカーサイトでできます。
シリアルナンバーをメーカーサイトで入力して認証に成功したらインストーラーをダウンロード。
そして、インストールしてDAWでスキャン、DAWで初回起動時にライセンス情報を入力すればOK。
ちなみに同一ユーザーで複数PCで使えるみたいなので、サブPCでモバイルDTMでも使えますよ😁
初起動画面のガイドをツアー
初起動でツアー画面の表示ができるのですが、これがとても充実していたので、一緒に見ていきましょう!
smart:EQ3レビューの最後に
最後までsmart:EQ3のレビューをご覧いただきありがとうごさいます!
本文中でも言いましたが、専用EQとしても使えるくらい使い勝手が向上したら、かなり魅力的なプラグインになると思います。
「これ一つあればEQはお任せ!」的な強力なEQプラグインになるので使い勝手の向上を求めたいです😊
初心者さんにも本当はオススメなんですよね。
EQのことはよくわからないからAIでやっていって、中級者になったら同じEQプラグインで手動EQにも挑戦!
って感じになると支持するファンも増えると思うのですが。
AIってだけでイニシアシブ取れる時代ではないですからね。
まぁ、辛口なことをいいましたが、現状でも6トラックまで被り対策してくれるので、これだけでも導入する価値はあるプラグインですよ。
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